第3話 未知との遭遇
「「「「コックリさんコックリさんどうぞお越しください」」」」
俺達は俺も含めた4人でコックリさんを行う。なお副部長の坂田先輩は撮影役だ。
「「「「もしお越し頂けたのならはいに移動してください」」」」
すると紙からいきなり人の形をした白い何かが出てくる。
「のわっ?!」
思わずのけ反るが10円から手を離さなかっただけ褒めて欲しい。
コックリさんの途中で指を離すのはもはや語るまでもない禁則事項なのだから…
白い何かは紙の上5センチ程に浮き上がった後はっきりと人の形を取り個人の判別が出来るようになった。
そこで七瀬先輩がその人?に話しかける。
「部長お久しぶりです。」
「おぉ〜ハルちゃん!おひさ〜5ヶ月ぶり?」
「最後に呼んだのが11月だったからそうだよ」
「いや〜あっちにいると時間感覚が狂ってしょうがないよ、後今はハルちゃんが部長なんだから私は旧部長って呼ばないとダメだよ?」
「それはまだ難しいかな〜って」
何やら話しているうちに貰った指輪を外してみる。
すると人?の姿が見えなくたったし話し声も七瀬先輩一人分しか聞こえなくなった。
どうやらこの指輪が関与している事は間違いないだろう。
「所でその子は?」
話がこっちに向いたようだ
その人?はこちらを指差して尋ねてくる。
「この一年にオカルト的存在を証明する為に呼んだのよ〜」
「成程ね、それで名前は?」
反射的に名前を言ってしまう
「一年四組 翔島海斗です!」
「わかったよ翔島くん、でもオカルト的存在に名前を気軽に言うのは感心しないなぁ」
「あっやべ」
言われてみれば当たり前だったのだ。
古来より名前は強大な力を持ち、名前を知るだけで呪いをかけれる事もあるのだから妖怪や幽霊等に気軽に名前を言ってはいけないと。
「私はそんな事しないけど他はそう言い切れないから絶対に言わないようにね?」
「迂闊でした以後気をつけます」
「分かれば良いんだよ〜分かれば」
「んにしても君は幽霊を疑わないんだね」
「目の前にいますし、さっき貰った指輪を外したら見えないし聞こえなくなったんでそう言う事かな?と」
「ふむふむ、この短時間の間にそこまでの情報を推測できるとは、この一年は当たりだよ!ハルちゃん!」
「ええ!その様ね!後あなたはいい加一年に自己紹介をしなさい!」
「あっ!そう言えばしてなかったね私はオカルト部旧部長の
呼び方は自由にしてねぇ〜」
「では桜先輩と呼ばせてもらいます」
「むぅ〜シンプルすぎてツマラナイ」
「他に良い呼び方もないでしょうに」
「今から解説やるんでしょ?私は先に下に行っとくねぇ」
桜先輩が下に通り抜けていく
「なんか凄い光景ですね…」
「この部に入ったからにはこれくらい覚悟しないといけないわよ?それよりも下についての説明もしないとだから下に行くわよ」
七瀬先輩が地下室への隠し扉を開ける。下には階段が続いていた。
「それじゃあついて来て」
七瀬先輩が先に階段を降りていく、どうやら坂田先輩が見張りで残るようだ。
「ほら早く早く!」
「分かりました今行きますよ」
俺は先輩に急かされながら地下室への階段を降りていくのだった。
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