応援コメント

第17話:イレーネの憂鬱」への応援コメント


  • 編集済

    今回も読ませていただきました。

    気になった点が多々ありましたので書かせてもらいます。

    先ずもって物語の構成は面白いです。
    よく考えられたストーリーであって、楽しく読めています。
    楽しいからこそ気になってしまう点があります。

    ①悪というテーマと、物語のタイトルについて

    以前コメントで「悪とは何かがテーマである」と書いてありました。
    それは良いと思うのですが、問題はこの物語のタイトルに「死に戻り悪役令嬢」という文言が入っていることだと感じています。
    物語のタイトルは、あらすじのような物だと認識されると思います。
    そこに悪役令嬢と書かれているので、悪役令嬢の話なのだと期待して読んでいくと思いますが、明確な悪役令嬢は未だに登場していません。
    ガンダムを「宇宙で戦う巨大ロボット」と表現したのに、宇宙もロボットも出てこないまま話が進んでいる…そんな感覚です。
    タイトルの死に戻り悪役令嬢を、死に戻り令嬢にすればこの違和感は解決するのですが、どんなものでしょうか?

    ②物語の対象年齢

    これも以前書いたことの繰り返しになってしまいますが、物語の表現や内容的に対象年齢が分からないです。

    子供向けの物語であれば、良くも悪くも細かい設定や描写は無くても通用すると思います。
    ワクワクして心踊る展開があれば読めると思います。
    逆に「分かりやすくなければいけない」とも思います。
    以前ワンピースを意識していると言われていました。
    その前提で主人公を見ると、なるほどと思いました。
    ワンピースは子供向けであり、主人公側は分かりやすい善、敵対する側は分かりやすい悪であり、勧善懲悪の王道だと思います。
    反面、大人の目線で見れば「悪いことをしていないのに何故懸賞金が上がるのか」「そもそも海賊らしいことをしていないではないか」等の矛盾が気になるのですが、子供向けの作品だからそんなことを気にするのは野暮だと感じます。

    大人向けの物語であれば、細かい設定や表現で魅せる必要があると考えています。
    その分、緻密さや矛盾のない展開が期待されます。
    作者さんの書いている物語は、とても複雑です。
    死に戻りによる過去の記憶が出てきたり、登場人物の内面の変化や複雑な世界設定が描かれています。
    ガンダムは大人向けの作品だと思います。
    そのためジオン側と連邦側の主張の違いや各登場人物の内面や野心や人間関係等が複雑に描かれていますが、それぞれ納得の出来る描写がされているように思えます。

    言い方が悪いですが、作者さんの書き方は大人向けの設定を子供向けに表現しているように感じます。
    子供向けとして読むには内容が複雑過ぎるし、大人向けとして読むには矛盾や不明瞭な部分が目につきます。

    ③展開が早すぎる

    これ以降は17話の感想です。
    まるで打ち切りされたかのように突然話が進んでおり、驚きました。
    ・イレーネの二面性
    ・ラビリスの人心掌握方法
    ・イレーネの内面
    ・ラビリスの内面
    自分としてはこれらの要素が今まで描かれないまま突然一気に描かれて急展開過ぎて驚きました。
    正直に言うと、17話は物語と言うよりも解説だと感じています。
    ラビリスの人心掌握方法は数話使って起承転結させるくらいの内容だと思います。
    (例えば…アイドルグループの中で、主人公よりもラビリスを信奉する人が増えていく→それがどんどん過激になり、グループ存続の危機を感じる程になる→原因を究明していくとラビリスが人の弱みを利用していると気が付く→解決させる)
    16話を読んだ時も感じたのですが、また読んでいる人を置き去りにした書き方になってきたような気がしました。

    ④イレーネとラビリスの会話

    人物像の掘り下げという話になります。
    イレーネが6歳、ラビリスが14歳です。
    イレーネはまだ小学1年生の年齢です。
    主人公に並びたいという情熱を持っているだけならば6歳でもあり得るかなと感じますが、ラビリスと駆け引きをしたり、ラビリスを諭したり出来るとは思えません。
    ちなみに調べたら一年戦争時のアムロが16歳、カツが8歳でした。
    当時のカツが突然裏の顔を出してきて、アムロに対して言い負かすようなことが出来るでしょうか?
    自分には物凄い違和感しかなかったです。

    ⑤矛盾を感じる点が多い

    今回ラビリスの内面が描かれました。
    そうなると過去の行いに対して矛盾を感じる点もありました。
    というか、複雑過ぎる気がします。
    作者さんの中では整理出来ているのでしょうが、ポンポン設定が追加されており読んでいる側は整理仕切れていません。
    またその設定があまり描写されていないという点が気になります。
    そもそもラビリスは主人公に次ぐ重要人物だと思うのですが、主人公以外とのやり取りの描写が少ないと感じます。
    実際の描写は少ないのに設定だけはてんこ盛りで、そしてその設定を表に出そうとしてしまう…その辺りが最初に伝えていた「骨組みばかりで肉付けの足りない物語」という感想になってしまいます。

    あとリックのことも矛盾が多い気がします。
    恋の行方はどうなったのか?
    それ以前に実家が潰れそうだからアイドルを辞めると言い出した話はどこに行ったのか?
    そんな状態でアイドルのリーダーを引き受けることなどあるのか?

    個人的には劇の発表会の後でリックのパン屋が繁盛する描写とかを入れて欲しかったです。
    そうすれば下2つの疑問は解決出来たと思います。

    他にも「劇の最中に魔法を使うな」という問題もありましたが、有耶無耶になっています。
    作者さんの中では解決していることになっているのかもしれませんが、読んでいる側は明記されなければ解決したとは感じません。
    テンポが悪くなると考えるかもしれませんが、読んでいる側としては「やりっ放し」「起承転結の結が出来ていない」という感じを受けてしまいます。

    今回も辛辣で申し訳ありません。
    楽しみにしています。

    作者からの返信

    ボンゴさん、コメントありがとうございます。

    ①悪というテーマと、物語のタイトルについて
    確かにおっしゃるとおり、私の描写不足ですね。
    プロローグの一番最初に、一番最初の頃にやらかしたいくつかのエピソードを短く追加し、――十年後。と入れてから今の冒頭の流れにするか、タイトルを令嬢に変更するか、のどちらかで考えてみようと思いますm(_ _)m

    ②物語の対象年齢
    設定を何とかわかりやすく、と考えながら書いていますが、恐らく描写の仕方の問題かなと思いました。
    そのうち全体的な修正が必要かもしれませんが、書き方や表現を改める形で挑戦してみようと思います。

    ③展開が早すぎる
    おっしゃるとおりかもしれません。
    書きたいことが多すぎて、選別を間違えてるのかな、と感じております。
    16話辺りから、大幅な修正を含めて考え直してみますm(_ _)m

    ④イレーネとラビリスの会話
    イレーネは、私の中ではキングゲイナーという作品のアナ姫様に強く影響を受けたキャラクターなのでこれくらいなら、と感じておりましたが、そもそもそこに至るまでの描写が不足しすぎていたかなと感じております。
    17話は大幅に変える必要があるかな、と考えておりますm(_ _)m

    ⑤矛盾を感じる点が多い
    リック、に関しては元々入れる予定だった描写をいくつか省いたので、ひょっとしたら14話からの修正を含めて考えてみようと思います。
    裏では同時に話が進んでいて、リックとしては何も対策をしていないのに店が繁盛し始めて『みんな味なんて興味ないんだ』と少し嫌になってきている状況ではあるので・・・そこをもう少し入れようかなと。
    登場キャラクターが多くなりすぎるのでは、とカットしていた話を、合間合間に入れていこうかなと思いました。

    いつも本当に助かっています、ありがとうございますm(_ _)m