拝見しました。
物語として面白く読ませていただきましたが、気になる点が2点ありますので感想として書かせてもらいます。
①個人的にはラビリスが優しい子という印象がない
「根は優しい子」という表現がありましたが、自分はそう感じてはいません。
11話で多少ラビリスの心情や身の上に寄り添える場面はありましたが、話の最後は主人公に対して怒りを爆発させ、暴力的な行動をしています。
推測ですがラビリスとリックの喧嘩の原因も親への愛情故の行為、好きでもない相手との婚約についても親の期待を裏切りたくないために受けたのかなと考えていますが、その辺の話が書かれてプラスαラビリスの優しいエピソードが書かれなければ、ずっと悪役として書かれてきたラビリスの「根は優しい子」という部分に共感出来る人は少ないように感じています。
②悪役令嬢とは?
「転生している悪役令嬢」という設定のはずなのに、悪役令嬢という感じが全くありません。
それに関しては過去に自分が「個性が強すぎて感情移入出来ない」と書いたことで悪役令嬢としての個性を削ってしまったのではないかと申し訳なく感じています。
ただ、読んでいる側としては悪役令嬢らしさは冒頭で少し「過去のミュール家の歴史」として紹介されているだけで、主人公やミュール家の人間に悪役らしさは感じません。
自分が考える悪役は
・利己的で他人を不幸や不快にすることに抵抗がない
・権力・財力・暴力等を使い他者を無理矢理屈服させる
・他人から誤解されて悪く見られる
・過去の因縁で現在まで嫌われ続けている
こんなパターンをイメージするのですが、主人公は仲を取り持つために四苦八苦し、周囲から嫌われることもないというのがこの物語を読んでついたイメージです。
悪役というとギレン・ザビが思い浮かぶのですが、彼は「不当に搾取するアースノイドからスペースノイドが独立するため」という大義を掲げ、コロニー落としのために毒ガスを使いコロニーの人間を全滅させ、コロニーを落として地球に多大に損害を出しました。
掲げた目的は崇高なもので、そのために非人道的な手段を使い、結果地球側から見れば最高の悪役になりました。
それと比べると、フリーダは「ラビリスの反乱を防ぐ」という目的を持っていますが、終始善人で良心的な行動をして、ラビリス以外の人間からも概ね好印象を持たれているように感じます。
また先の14話で身分の低い見習い騎士がフリーダの乾杯の挨拶に茶々を入れたり、仲間がフリーダ様と呼ぶ場面があったかと思います。
嫌われていたり畏怖されてはいないのだなと感じました。
また今回の話と4話を見ると、ミュール家は王国に対して支持をしており、フリーダとラビリスの親同士は仲が良いとなると、ミュール家自体も嫌われる要素が見当たらなくなります。
小説のテーマになっているので、個人的には悪役を主人公にした物語が読みたいなと感じています。
しかし話自体は面白かったです。
応援しています。
作者からの返信
ボンゴさん、コメントありがとうございます。
返信遅れまして申し訳ありませんm(_ _)m
確かに、ラビリスが優しい云々は一緒に生活しているフリーダにしかわからない内容でしたね。
修正予定です、ご指摘ありがとうございました。
悪役令嬢、に関してはおそらく私の書き方が原因なのかと思いました。
つまるところ、近しい人間ばかりを書いてしまったのでそれ以外の世間からの評価的なものが疎かになってしまったのかなと。
とは言え、悪とはなんぞや的なものがテーマの一つになっているので、ご期待に添えられるかわかりませんが少しずつ悪の部分にも触れていこうと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m
楽しみにしていました。
動画の原稿を作成しながら執筆するのは大変だと思います。
少し気になったのですが、「根は優しい子」とありましたが、今までそのような印象を受けた覚えがないので不思議に思いました。
自分の失敗を認めて協力するような律儀というか真面目な所があるのはわかりますが、人を無理やり動かして自分の思うように働かせる性格という心象が強くて、作中には「一緒に暮らしているから分かる」というようにありましたが、読者である私にはその描写が少くて腑に落ちませんでした。
そこで、物語の本筋から外れた日常パートがほしいと思いました。二人で買い物に行くだとか、散らかった部屋を掃除するだとか、そこでラビリスの細かい仕草や新しい一面が見れたりするのではないかと思います。
可愛いラビリスちゃんを見られるのを楽しみにしています。
あと、転生した回数の設定変わりましたか?
作者からの返信
レヴァティンさん、コメントありがとうございます。
根は優しい、は確かに描写が不足しすぎていましたね。
15話の描写を削除か修正する予定です。
日常パート、に近いものはこの後から少しずつ挟む予定ではありますが、閑話としてそれぞれの部分に別の形で挟もうかなどと迷っているとこだったりします。
転生した回数は、変わっていません。
33回失敗して、今回が34回目です。
ただ、度々33回、を強調しすぎて逆にわかりづらい書き方になってしまったかもしれません。
コメントありがとうございましたm(_ _)m