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2023年9月22日 23:18 編集済
読ませてもらいました。内容も文章表現も素晴らしいと感じました。面白かったです。でも、あえて気になる点をお伝えします。7話で初登場した時のリックと、10話のリックのイメージが違い過ぎる。もちろん怒っているからであり、表現方法としてコミカルにしたいという意図もあるのだと感じてはいます。作者さんは『読み手を振り回す書き方が好き』なのかなという印象があります。テンポを良くするために話を削ったり、新キャラの印象を強くするために登場時に強い個性を出したり、そういった悪くすれば『読み手の理解が追い付かず、結果として読み手を置き去りにしてしまう書き方』が根本にあるような気がします。自分は学生時代のクラブ活動ですが、小説を書いたことがあります。その時の先輩の1人が『面白い文章を書くために、ハイテンポで突飛なことを書き続けるスタイル』でした。しかし、自分はその先輩が書く文章を、物凄くつまらなかったと感じたことを覚えています。漫才には『ボケ』と『ツッコミ』がいます。自分はボケが突飛なことを言って場を乱しても、ツッコミが正常に戻そうとする…それによってボケが活きると感じています。先に述べた先輩の文章は『面白いことを書こう』とボケるばかりで、ツッコミがいない漫才のようでした。結果、文章にまとまりがなく『この人はこういう変な文章しか書けないんだな』『ボケたつもりが、みんながみんなボケているから、この世界はそういう世界なんだ』という解釈になり『文章表現が稚拙なつまらない文章』だと認識していました。作者さんの物語は面白いですし、表現も素晴らしくなっていると感じます。しかし個人的には『この登場人物に共感が出来る』という主要キャラクターが今のところいません。共感できるキャラクター(ツッコミ役)がいることで他のキャラクター(ボケ役)とのギャップを感じられ、そこにコミカルさが出るのだと思っています。そういう意味では、一人称視点で書いているから、主人公に共感が出来るとコミカルさの表現としては最適なのではないかと考えています。個性の強いキャラクターは魅力的ですが、そういう人物ばかりになるとまとまりのないカオスな作品になるような気がするので、お伝えしておきます。また、キャラクターの設定に緻密さが足りないような気がします。主人公・ラビリス・リックに関しては、自分は『似ている』と感じています。キャラクターが立っていないということはないのですが『第一印象としては良く思われたい(初登場時の印象)』『実は自己中心的で我が強い』『嫌なことがあった時は他人を責める(これだけは主人公は該当しないです)』という根本的な部分が似ていると感じています。実際の人間を見れば『人付き合いが嫌い』『他人を悪く言ってばかりいる』『実は他力本願』『自分に自信がなく卑屈』『嫌なことがあっても我慢する』『嫌なことがあると自分の殻に閉じ籠る』…等々、千差万別でありそれによって行動や言葉も変わってくると思います(演劇をやっていたから過剰に気になっているだけかもしれませんが)厳しい言い方になって申し訳ありませんが『ここは当然こう』というテンプレートに支配されていないかが気になりました。例えば、先日書きましたが『異世界』と言っても様々な考え方が出来ますが、作者さんの中で『異世界はこんな形をしている』というテンプレートを当たり前だと思い込み、特に書かなくても読者も同じイメージをすると考えてしまうのはマズイと思います。同様にキャラクターも『こういう場面ならこういう反応をするはず』というテンプレートに支配されてしまうと、深みがなく似たようなキャラクターばかりになるのではないかと心配しています。今回も長くなりましたが、物語面白かったです。頑張ってください。追記辛辣なことばかり書いてしまいましたが、10話はとても楽しかったです。校長とのやり取りや、校長の人格の表現、素晴らしいと感じました。主人公も魅力的で、最初からこのような描写が多ければイメージが違ったと考えました。人は他人が努力していることを知ると応援したくなるものだそうです。逆に何でも出来る人には畏怖や嫉妬を感じることが多いです。この話の主人公は、応援したいと感じました。次の話も楽しみにしています。
作者からの返信
pox-blackさん、コメントありがとうございます。リックとラビリスは、たしかに似てしまっていますね。それも踏まえて、1話からツッコミを入れてくれるキャラクターを出すことで、他との差を出せるかも、とは考えているので修正予定です。その修正で本当に修正できるかはわかりませんが・・・。リックに関しては、豹変する人、自分から狂える人、というのが土台にあるのですが、たしかにこれだとキャラが違いすぎるとなってしまい不親切ですね。リック初登場の前に、回想的な形で先に10話のものに近いリックを出すことで、7話のリックの方が違っていて、段々と本当のリックになっていくよう少し修正してみようかと思います。ありがとうございますm(_ _)m
編集済
読ませてもらいました。
内容も文章表現も素晴らしいと感じました。
面白かったです。
でも、あえて気になる点をお伝えします。
7話で初登場した時のリックと、10話のリックのイメージが違い過ぎる。
もちろん怒っているからであり、表現方法としてコミカルにしたいという意図もあるのだと感じてはいます。
作者さんは『読み手を振り回す書き方が好き』なのかなという印象があります。
テンポを良くするために話を削ったり、新キャラの印象を強くするために登場時に強い個性を出したり、そういった悪くすれば『読み手の理解が追い付かず、結果として読み手を置き去りにしてしまう書き方』が根本にあるような気がします。
自分は学生時代のクラブ活動ですが、小説を書いたことがあります。
その時の先輩の1人が『面白い文章を書くために、ハイテンポで突飛なことを書き続けるスタイル』でした。
しかし、自分はその先輩が書く文章を、物凄くつまらなかったと感じたことを覚えています。
漫才には『ボケ』と『ツッコミ』がいます。
自分はボケが突飛なことを言って場を乱しても、ツッコミが正常に戻そうとする…それによってボケが活きると感じています。
先に述べた先輩の文章は『面白いことを書こう』とボケるばかりで、ツッコミがいない漫才のようでした。
結果、文章にまとまりがなく『この人はこういう変な文章しか書けないんだな』『ボケたつもりが、みんながみんなボケているから、この世界はそういう世界なんだ』という解釈になり『文章表現が稚拙なつまらない文章』だと認識していました。
作者さんの物語は面白いですし、表現も素晴らしくなっていると感じます。
しかし個人的には『この登場人物に共感が出来る』という主要キャラクターが今のところいません。
共感できるキャラクター(ツッコミ役)がいることで他のキャラクター(ボケ役)とのギャップを感じられ、そこにコミカルさが出るのだと思っています。
そういう意味では、一人称視点で書いているから、主人公に共感が出来るとコミカルさの表現としては最適なのではないかと考えています。
個性の強いキャラクターは魅力的ですが、そういう人物ばかりになるとまとまりのないカオスな作品になるような気がするので、お伝えしておきます。
また、キャラクターの設定に緻密さが足りないような気がします。
主人公・ラビリス・リックに関しては、自分は『似ている』と感じています。
キャラクターが立っていないということはないのですが『第一印象としては良く思われたい(初登場時の印象)』『実は自己中心的で我が強い』『嫌なことがあった時は他人を責める(これだけは主人公は該当しないです)』という根本的な部分が似ていると感じています。
実際の人間を見れば『人付き合いが嫌い』『他人を悪く言ってばかりいる』『実は他力本願』『自分に自信がなく卑屈』『嫌なことがあっても我慢する』『嫌なことがあると自分の殻に閉じ籠る』…等々、千差万別でありそれによって行動や言葉も変わってくると思います(演劇をやっていたから過剰に気になっているだけかもしれませんが)
厳しい言い方になって申し訳ありませんが『ここは当然こう』というテンプレートに支配されていないかが気になりました。
例えば、先日書きましたが『異世界』と言っても様々な考え方が出来ますが、作者さんの中で『異世界はこんな形をしている』というテンプレートを当たり前だと思い込み、特に書かなくても読者も同じイメージをすると考えてしまうのはマズイと思います。
同様にキャラクターも『こういう場面ならこういう反応をするはず』というテンプレートに支配されてしまうと、深みがなく似たようなキャラクターばかりになるのではないかと心配しています。
今回も長くなりましたが、物語面白かったです。
頑張ってください。
追記
辛辣なことばかり書いてしまいましたが、10話はとても楽しかったです。
校長とのやり取りや、校長の人格の表現、素晴らしいと感じました。
主人公も魅力的で、最初からこのような描写が多ければイメージが違ったと考えました。
人は他人が努力していることを知ると応援したくなるものだそうです。
逆に何でも出来る人には畏怖や嫉妬を感じることが多いです。
この話の主人公は、応援したいと感じました。
次の話も楽しみにしています。
作者からの返信
pox-blackさん、コメントありがとうございます。
リックとラビリスは、たしかに似てしまっていますね。
それも踏まえて、1話からツッコミを入れてくれるキャラクターを出すことで、他との差を出せるかも、とは考えているので修正予定です。
その修正で本当に修正できるかはわかりませんが・・・。
リックに関しては、豹変する人、自分から狂える人、というのが土台にあるのですが、たしかにこれだとキャラが違いすぎるとなってしまい不親切ですね。
リック初登場の前に、回想的な形で先に10話のものに近いリックを出すことで、7話のリックの方が違っていて、段々と本当のリックになっていくよう少し修正してみようかと思います。
ありがとうございますm(_ _)m