第3話

猫はさも当然というふうに僕を見た。

「夢じゃないよ。これ、現実。」

そう言って、ぺろぺろと毛繕いをし出した。

僕はまだ、状況が理解できていなかった。まず、猫がいることもそうだが、猫がしゃべるなんて

「ありえないとでも?まだ、それを言うのか。今、見ているにもかかわらずか?」

猫は当たり前のように話している。

「少し時間が欲しい。」

僕はそう言って頭を整理しようとした。猫は何も言わなかった。

 時間が経つにつれて、何が起こったかはわかるようにはなったものの、受け入れることは容易ではなかった。しかし、今、目の前で見ているものが現実であるならば仕方がないとも思った。

「いくつか、聞きたいことがある。」

僕は猫に言った。

「1つ、君は何なんだ。2つ、何がしたいのか、3つ、....」

「わかった、わかった。順番に話してやるよ。」

そう言って猫は話し始めた。

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