第35話 オマケの夜会
35 オマケの夜会
『カンパーイ!!』佐藤宅のテイクアウトを並べて、夜会が始まった。
「美作君、やるね~。いつの間にお持ち帰りしたの?」
早速佐藤が、美作に絡んでいる。
「うひゃひゃひゃ、カケル君こそばゆい~。」美作も喜んでいる様だ。
「今日は本当に楽しかったよ。」松井は小林の隣に座る。
「ココロ君様、呉々も御内密にお願いしますよ。」
「小林さんとの秘密なんて、嬉しすぎて誰にも言えない。」松井は嬉しそうだ。
「翔さん。私、佐藤さんの子供の頃に会っているんですよ。」桜田の方を向いて自慢気に言った。
「いいなぁ~。その頃から可愛かった?」桜田は羨ましそうに聞いた。
「滅茶、可愛い。」2人はホンワカ笑顔になった。
***
「カケル君・・・今幸せですか?」小林は、佐藤に聞いてみた。
「幸せだよ・・・翔太たんが居て、コバちゃんも居る。」
「???」
「何時も私の味方で居てくれて、有り難う。」
「・・・何が?」
「気付いてるよ。小さい頃から、何時も見守ってくれてる事。」
・・・マジか!!
「有り難うを言うなら、私の方です。私は自ら望んでカケル様のお側に居るのですから。」
「カケル様は止めて~。俺もコバちゃんって呼んでいるんだから。」
「じゃ、カケル君。翔様にもココロ君様にも、バレちゃってますからね。」
「美作君は知らない事だけど・・・秘密じゃ無くなったな。」
「えっ・・・?!美作君、知っているよ?俺が来てすぐの頃に、言い当てられたから。」
「そうですか・・・美作君って、人の事良く見てますよね。全員にバレてたんだ。(笑)」
「翔様、私の秘密・・・全員にバレてました。」小林は桜田に言った。
「えっ?!カケル君にも?」
「カケル君、思ったよりも鈍感じゃなかったって事です。」
「失礼な・・・俺、鈍感じゃないよ。」佐藤はプンスカ言っている。
「・・・コメントは控えさせて頂きます。」桜田は発言を控えた。
「どうしたの?小林さん。3人くっついて・・・」
「あっココロ君様、私達の秘密・・・秘密じゃなくなりました。」
「えーっ?!何で?」松井が残念そうに聞いた。
「皆にバレてました。」小林は顔色を変えずに言う。
「マジか・・・せっかく2人の秘密だったのに。」
「・・・じゃあ、新しい2人の秘密を作ろう。」松井は爽やかスマイルで言った。
「何でわざわざ秘密を作るんですか・・・?」
「いいじゃん。何か小林さんの秘密を教えて?」
「・・・嫌です。」
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