第34話 ツアーの余韻

34 ツアーの余韻


「小林・・・これで良いのか?私はカケルは何時の日か小林と・・・と思っていた。

そして、それで良いと思っていたよ。本当に君は、これで良かったのか?」


「ええ、勿論。私は、カケル様の笑顔を見る事が好きなんです。」

「カケル様の笑顔を見られて、私も幸せです。」


「カケルの幸せも良いが、君自身の幸せも考えなさい。」


「はい。お気遣い頂いて有り難うございます。」


   ***


「コバちゃん、パパと大事な話してるの?」美作が絡んできた。


「違いますよ。世間話です。」


あの2人・・・暇があれば、ひっつきくっつきだな。松井が複雑な表情で見ている。


「父ちゃん、そろそろ帰るよ。皆忙しいから(笑)」


「そうか・・・そうだな。また皆で遊びに来なさい。皆、カケルの事を宜しくお願いします。」


「じゃ・・・色々ありがと。」佐藤は後を引かない様に挨拶をした。


   ***


桜田邸


「今日は疲れた・・・」佐藤は着替えながら桜田に言った。


「うん。緊張しまくりの1日だったわ(笑)」桜田も着替える。


「私は、親父に紹介できてスッキリした気分になれましたが。翔様は本当にこれで・・・」


「勿論、サイコ~!」言葉を遮るように言って、佐藤の首に手を回す。


バタン!!急に扉が開いた。


「カケル君・・・あっごめん。また、やっちゃった。」


「良いよ。どうした、美作君。」


「カケル君家から、色々テイクアウトして来たから皆で寝酒でもどうかなって思って。」


「おっ・・・いいね。どうする?カケル?」


「行く行く!!テイクアウトしてきたんだ(笑)」


「じゃあ、10分後にコバちゃん部屋に集合で。ココロ君様も泊まってくから。」


「了解」と返事をすると、美作はバタバタと出て行った。


「美作君は、何時も騒がしいね。」



   男5人のパジャマパーティ・・・むさ苦しい気もするが・・・



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