第22話 飲み会三度
22 飲み会三度
お2人を包む空気が、変わられた。こんな表情を持ったカケル様を初めて見る。・・・何かあったな・・。
***
「松井様がお見えになりました。」小林が桜田の所へ案内をする。
「桜田社長、本日はお招き頂いて有り難う御座います。」松井は何時になく緊張している様子だ。
「堅い挨拶は抜きにして、小林君・・・松井部長と佐藤を呼んできて。」
「小林君・・・ちょっと。」と言って、小林に何か耳打ちをしている。
「承知致しました。」と小林は笑顔で返事をしている。
「松井様・・・どうぞこちらへ。」と松井を促す。
「私、今日の飲み会って言うんですか?凄く楽しみにしていたんですよ。」とまだ少し緊張気味に言う。
少し立ち止まって、小林は松井に向かって
「し~~~っ」と言って口元で指を立てている。
いきなりバタンっ!!とドアを開けて
「カケル君!!」と大声で言った。
「わ~~~ビックリした。」佐藤が固まっている。
「まだ、着替え中なのに・・・」と、佐藤が膨れっ面をすると。
「カケル君、脅かしてごめん。桜田様の命令でしかたなく。」と泣真似をする。
「嘘つけ。コバちゃん、ノリノリだっただろ。」とツッコミを入れると。
小林は、「てへっ(笑)」ペロをした。
「あっ・・・松井様がお見えになりました。」
「分った。直ぐに行く。」
「いえ。今ここに。」小林は、笑っている。
「・・・面白いものを、見せて頂きました。」松押さえて押さえて、笑っている。
「やってくれるじゃね~か。フン私の見方は、美作君だけだ。」やっぱり佐藤は膨れっ面だ。
噂の美作が、向こうの方から大声で
「カケル君、コバちゃん、準備出来たー!」と言う。
「それでは松井様、こちらへどうぞ。」小林は、何事も無かったかの様に案内をしてくれた。
「さぁ召し上がれ。」美作は皆に向かって自信有り気に、フンと鼻を鳴らしていた。
***
さぁ男子会のスタートです。戦いの火蓋は切って落とされた??
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