第5話 ライバル?
5 ライバル?
朝のドタバタ劇をこなして、会議に出席。
それも一段落ついて、少し息をつく。今から、松井部長との会食だ。
松井部長は松井商事の跡取りで、自分とは同じような境遇だ。
自分の方が少し年上な分、父が放蕩隠居をしてしまった分、社長職が早く回ってきただけの事。
ココロの準備が整ったら、いざ出陣だ。
少し高級なホテルのレストランの個室。先に到着して、松井部長を迎え入れる。
「お久しぶりです。桜田社長。」・・といいながら、松井が入って来た。
「あれ?新しい秘書の方ですか?」松井が興味津々という顔で聞いてきた。
「いえ、私は秘書は持たない主義なのであれは・・・執事です。」
「佐藤。松井部長にご挨拶を。」
・・・・・・っ佐藤って、まさか伝説の執事が。・・・いる訳ないか、考えすぎか?。
松井は目を覚まさなければ・・・と、少し首を振っていると
「初めまして、松井様。本日より、桜田の家に仕えさせて頂いております佐藤と申します。宜しくお願い致します。」
・・・本物だ。噂に違わず可愛い。絶対に本物だよな!?
「桜田社長、流石です。伝説の執事とは、彼の事でしょう?引く手数多の彼を
どうやって口説き落としたのですか?」
「伝説?!そうですね。彼は伝説の執事だそうですね。」
何が伝説なんだか・・初日から寝坊してたぞ。でも友達もそう呼んでいたな。あだ名か?
何だかチグハグな会話の空気を破って
「そんな事より、新商品の開発は順調に進んでいますか?」
桜田は話題を切り替えて、仕事の話を始めた。今日は最初からその予定だ。
松井は佐藤の事を気にしながらも、仕事の話は順調に進んだ。
そして日が暮れて・・・
桜田は佐藤に
「友としての相談があるのだが・・・」と切り出した。
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