第11話 ハンサムな人に憧れる

チャンネルを変えていたら『俺たちの旅』リバイバルが放送されていた。

ボンドガールだった浜美枝さんの若い頃の映像にええ?っと驚く。

まるで夢二のなよやかな女性が絵から出てきたとしか思えない。

夢二は好みではないけれど、こんなにも美しい人だったのだな〜

しかも大人な雰囲気の美人である。

最近は悪い意味でマンガのような稚拙な美人が多いけど。

最近ハマった美人さんは、「お疲れ生です」の芳根京子さん。

柔らかい笑顔がなんとも言えませぬ。


ところで、私の好みの女性は颯爽とした人、ハンサムな人。

女にだって好みの女性はあるんですよ〜

徹子さん、菜々緒ちゃんなんか、無条件に好きです。

「私が好きな私で行こう」なんて、カッコ良すぎませんか?

男性では役所広司とか星野源ちゃんなんか好きですね。

コマーシャルが流れると嬉しくなって「げ〜んちゃん」と言ってしまう。

考えてみるに、女性男性に関わりなく、吹っ切っている人が好みのようだ。

私は私、どう思われようがそれで行く!どう思われようと楽しんじゃうみたいな人。


芸能人に限らず素敵な人は時々いる。

この間もバスを降りていく姿がぐっと来る人がいた。

ニットの長いタイトスカートをはいて、まるでそこはランウェイ。

颯爽と降りてからも歩いていく姿に見惚れた。

次のバス停で3つほどの大荷物を左右にぶつけながら、やっとこ降りた私はご愛嬌。


我が娘も颯爽とした膂力ある山女である。

不慣れな男どもを尻目に山を駆け巡っている。

ふてこいくらい性格も吹っ切ったところがある。

良いように言えば、カッコ良い。

東京出向中だった娘を訪ねた時、電車の中で彼女だけがオーラを放っていて驚いた。

げ、芸能人か?

…親バカだとしか思えんって? いや、本当なんだって!


彼女と言えば、現在石川へ被災地支援で派遣されている。

自身も正月に志賀町しかまちの友人宅で被災者となっていたっていうのに忙しないな〜


さて、ハンサムな人である。

顔ではなくて性格の、この頃よく使われる方のハンサムである。

昔風に言うなら、雄々しい人。

人間、色々抱えてるもんがあるなかで、これ、なかなか難しい。

この歳になると、見たくもない人間の裏側まで知ってしまう。

理不尽な人や保身に走る人、支配するのが好きな腹黒な人、友達がいの無い人。

普通なら出来ない下請けいびりを、家族のためにやると周りに宣言するちんけな人。

あげればキリがないが、現実はドラマの世界より華やか(?)だ。

最後まで人に阿らず、自分らしく生きる強さを持った人は稀有である。

だからこそ潔いハンサムな人に憧れる。

寡黙な人をハンサムだと勘違いした悲しい記憶もある。

思い通りにならなかった時、ずっとグチグチ言われてあえなく夢潰えた。


さて、ハンサムな人である。

私もこれを目指してがんばっている。

どんどん良い人になって、最後は潔い好好爺(婆)となりたいものだ。

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