第57話【配信】汚染区域にて…
コメント欄
・何いってんだよwwwww
・千時間…死ぬぞ?
・流石に数時間ごとに休憩はしないとまずいよ?それにこんな場所で活動するんだったら精神的にも辛いだろうからお金を力に変えてくれ〜
・↑何だそれwwwwwwww
・とにかく…この場所を清掃するって話だけどどうするの?その手に持ってるのは塩酸でしょ?
・塩酸バシャーww
「まさにそのとおりです。塩酸やら希硝酸やらをそこら中にばらまきます。今はアロンが空中から塩酸をまいてくれていますね。普通に考えればもはやテロと言っても過言ではないと思うんですけど、こんなご時世ですからしょうがない!!」
・しょうがなくねぇwwww
・予想的中!!
・好機!!
・こんなご時世だからって塩酸をバシャーしてもいいと思っているのか!!危ないだろう!!
・周辺に人が居ないのなら…良いのかも?
・自分の体にかかったらどうするつもりなんだwwwwwww
・もはや自殺配信wwwwww
「まぁ自分にかからないように注意しながらそこら中にまいてますから心配しないでください。とにかく始めていきます!!」
俺は周囲に塩酸をまいてみた。予想通り塩酸が当たった部分はすぐに元の色に戻り始めえていた。
「これが塩酸の効果ですね…なかなかに速い速度で溶けているので良いと思います。」
・さすが塩酸さんだ〜すごいや〜
・塩酸さん「俺に任せろ!!」
・希硝酸さん「いやいやそこは俺に!!」
・濃硫酸さん「いやいや私が!!」
・硫酸さん「それじゃあ私が!!」
・いつまでも続くぞwwwwww
・まだまだありそうwwwww
「ふぅ…なかなかに重労働ですけどなかなかにハイスピードで片付けてきましたよ。そろそろアロンと合流して、一気に片付けていきたいところですね…」
空から見ればどれくらい汚染されているのかも確認できるだろう…ちなみに今頑張って終わらせたのは全体の1/20にも満たないだろう…
「アロン一度合流しよう!!そらから今どれくらい片付けたのかを確認して優先的に片付ける場所を決めよう!!」
『かしこまりました!!それでは最初の場所でお待ち下さい!!』
俺はアロンに指定された場所で待機していた。しかし待機している中で違和感を感じた。塩酸などをまいて完全に消失させたはずのあの赤い血が復活しているように見えるのだ。
「う〜ん…もしかしてこの血って完全に消失させることって出来ないのかな?もしそうなら、配信時間が一生になるんだけどどうすればいいの?」
・その時は潔く諦めろwwwwww
・1000時間でも十分すごいからな?もし本当にやるんだったら何度でも金を送ってやるよwwwwww
・君の挑戦を歓迎するよ
・本当にそう思ってる?wwww
・クレイジーな日本人もいるものだな。千時間も配信をするなんてどんだけ頭がいかれてるんだ。
・this is traditional culture in japan!!
「『いかれてる』のが日本の伝統文化なわけないじゃないですか!!そんな事を言うのはやめてください!!」
しかしアロンがそろそろ来てくれるんだし…どういう状況になっているのか把握しないとこの作業を始められないな。どうすれば良いのか…
作業をしたから全体の5%程度は除去したはずなんだけど…俺の悪い予感が当たってたら本当にめんどくさいことになるぞ?
俺は到着したアロンに乗って、空中からあたりを見回してみた。なんとこの赤い液体がうごめいて俺とアロンが頑張って消失させてきた部分を覆い隠しているようだった。
「くっそ…悪い予感が当たった。発生源みたいのって特定できるか?」
『一応熱源探査を実施していますが…熱源はないので人間がこの場にいるというわけでも動物がいるというわけでもなさそうです。』
「まじか…じゃあどうしてこの赤い血がうごめいて覆い隠そうとしているんだ?」
『それは私にも分かりません…しかしその発生源みたいのを特定しない限り、この地域の除去をすることは不可能だと思います。どうしますか?』
「当然だけど、発生源を特定してから除去作業に移ろう…このままじゃやってる意味がなくなっちゃうからね。」
『わかりました。とりあえず発生源を探すことから始めましょう。』
俺とアロンは空中からこの赤い血を増やしていると考えられる発生源を探すことにした…
今日も見てくださりありがとうございます!!次回もお楽しみに〜!!
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