第47話【戦闘】異常種の強さの訳
「よし!!地上に降りるのには成功したな!!こっからは俺の指示に従ってくれ!!」
『かしこまりました!!それで私はどうすればいいでしょうか?』
「ルージュ!!一度憑依を解除してくれ!!君の力も必要だ!!」
アロンに憑依しているルージュは憑依を解除したのか俺の目の前に姿を表した。
「よし、これから作戦を発表する。しっかりと聞いておいてくれ…頼んだぞ?」
『もちろんです。』
「よし…まずはアロン!!君には衝撃波のスキルであの異常種を地上に落として欲しい…頼めるか?」
『もちろん衝撃波のスキルにはスタンの効果がついていますが…どうして異常種だとわかったのですか?』
「それはね…さっき買ったアイテムが鑑定の効果を持っているからだよ。」
『なるほど…それなら異常種だと分かるのにも納得がいきます!!しかしながら一つ申し上げたい…衝撃波のスキルは確かに強力ですし、当てやすいとは思いますが…空中での圧倒的な機動力を持つあの異常種に当てるのは至難の業だと思われます。』
「そこでルージュが活躍するんだ!!ルージュの持つスキルはどれも一撃必殺に長けているし、防御にも使うことの出来るスキルが有る。正直言ってこれほど有用なものはないんだ!!」
『…ルージュがスキルを使う事で相手に対して効率よくダメージを与えられるのでは?』
「いやそこは違う。アロンの衝撃波のスキルはほぼノーモーションで放つことが出来るんだ。でも、ルージュのスキルは絶対にどれもため時間が必要になる…だから、アロンとルージュの共闘が必須なんだ!!」
『そうですね…しかし衝撃波の範囲を絞らないと、異常酒に対してはほとんどノーダメージだと思いますよ?』
「それは俺も知っている…何しろあの時はスタンすら入らなかったからな…」
『懐かしいですね…あの時はまだミドルゴ−−レムでした。』
「ミドルゴーレムでも十分強かったけどね?それに双頭だし…知力に関しては格上のモンスターよりも高いと思うよ?」
『それはそうかも知れませんね…様々な者に自動でアクセスすることが出来るのは私だけでしょう…』
「それがスキルじゃなくて標準装備なのも心強い!!これからも一緒に頑張ろうな!!」
『はい!!それじゃあルージュよろしくお願いしますね!!』
アロンが地上から衝撃波を放ち、ルージュが上手く誘導する…この戦法であの異常種を倒さなければ…
この異常種は飛行能力に優れており、対象を絞ることで空から一生追い続けるというものらしい…そして追いかけ続けられたことによって体力が尽きた者を襲うという性質も持ち合わせていると鑑定の結果からわかった。
「ルージュ!!アロンの衝撃波をぶつけるために上手いこと誘導してくれ!!幻影魔法を使ってもいいけど程々にしてくれ!!」
ルージュの幻影魔法は非常に強力だが、連戦となると難しい。一撃一撃の重さが大きい分、隙を見せることもあるのだ。ルージュが幻影魔法で槍や剣を作って攻撃をしていたときも大きい隙を見せながら戦っていたし…工夫が必要だろう。
「アロン衝撃波の用意をしておいて!!タイミングはこっちで言うから用意が完成したらその場で衝撃波をとどめておいて!!」
『なかなかに難しいことを言いますね!!この衝撃波、未だに扱いが慣れてないところがあるから怖いんですよ!!』
「それを操っているのがアロンだろう!!頑張って留めておいてくれ!!あの異常種をスタンさせた後はタコ殴りにしてやればオッケーだ!!」
『そんな簡単に殴らせてくれるとは思いませんけど…まぁ衝撃波を直撃させてしまえば結構な秒数スタンするはずですし行けると思います!!』
俺はルージュの飛行速度で追いつかれないギリギリのところを見て、上手いこと衝撃波を放つのは難しいな…ルージュごと命中させるならともかくルージュに当てたくはないし…
「ふぅ…ルージュ!!その場で急旋回!!その後こっちに向かって全力で飛んできて!!」
ルージュが俺の指示通りに急旋回をしてからこちらに向かって全速力で飛んできた。そして予想通りのコースで異常種が突っ込んできた。
「今だアロン!!思いっきり衝撃波をぶつけてやれ!!」
『わかりました!!スタンさせた後すぐに攻撃をしてくださいね!!』
アロンの放った衝撃波は、異常種の身体に命中した。異常種は体を痙攣させたかのように『ピクッ』と体を震わせた後、気を失ったかのように地面に倒れ込んだ。
「ルージュ幻影魔法使っていいよ!!アロンももう一発衝撃波をぶちかませ!!」
これで勝てただろう…衝撃波をまともに食らってダメージを受けてないはずがないしな!!
今日も見てくださりありがとうございます!!次回もお楽しみに〜!!
新しい小説はそこそこの自身がある作品です!!…まぁ2つ今候補があるんですよね…その内の一つを近日中に公開する予定です!!
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