第38話【関係】総理と財団

数年前の日本ランキング一位新田真の死が明らかになったことで、日本は大混乱に陥っていた。


現日本ランキング一位の桐生聖夜は、彼の死の理由が判明したことに感謝するとともに、その原因である財団に対しての調査を行うと声明を発表した。


数年前突如日本のランキングから名前が消えてしまった新田氏のために、桐生聖夜

は世界各地に拠点を持つ財団を襲撃を行い情報収集を行っているらしい…


政府としては彼らが他国の財団にも攻撃を仕掛けている事で大量の抗議を受けているので今すぐにもやめてほしいのだが…やめろと言ったら我々に攻撃を仕掛けてくるかも知れない。


桐生聖夜以外にも、彼に協力する日本ランキング100位以内の人達は日本国内を飛び出して世界各地を飛び回っているようだ…


それも当然だろう…新田氏は、現在の日本ランキング上位の者たちを指導していた人物なのだろうから仇を取るために必死になって行動をしているのだろう…


「まぁ我々と財団が繋がっている以上、情報が出るわけがないのだがな!!それにそもそも日本国内に本拠地がある以上彼らが襲撃しているのは無駄になるわけだ。」


それに他国とも情報を共有している以上、財団の所在地がバレることはない…


「さて…そろそろ定期連絡の時間だ。隠し部屋に行くとするか…」


財団とこの国が繋がっていることを知っているのは、総理である私と天皇家の方々だけだ…彼らが非人道的なことをしているのを知っているがその上で、利害が一致しているため計画の実行を手伝っているのだ…


「隠し部屋に侵入することは私以外には出来ないからな…直接ついてこない限りは入ることは出来ない。さて…?」


もしかすると先程の会話を聞かれていたのかも知れない…これは取り逃がしてはいけないな。というか一体誰なのだ?


「いい加減姿を表したまえ…私の目をごまかすことは出来ないぞ?」


私がそう言うとその人物は姿を表した。そこには日本ランキング二位の八谷美世がいた…さて彼女と戦っても勝つことが出来る自信があるがどうするべきか…


「どうしてここにいるのですか?ここに入ることは守衛が阻止するはずなのですが?」


「私に守衛なんて関係ないわよ…それよりもさっきの話どういうことですか!!あなたは財団と繋がっているの!?」


「はぁ…君は本当にめんどくさいなぁ…本当にどうしてこんな場所に来たんだ…」


「そんなの私の感よ!!それよりも私の質問に答えなさい!!」


「まぁ良い。君には国に協力してもらってたが、ここで切ることにしよう。来なさい『ヨルムンガンド』」


私のテイムしているモンスターの一体であるヘビ型のモンスターだ。ヘビ型のモンスターだが、この子は空間を支配する能力を持っているため空中に浮遊することが出来るのだ。


「君はこのモンスターを目にしたことがあるんじゃないか?ヘビ型のモンスターの中でも最高位に属する強力なモンスターの一体だ。君の『幻獣王』と同じくらいは強い自信があるぞ?」


「ッ!!リトス!!」


このヨルムンガンドは非常に強力だが、私とて完全に支配することは出来ないのだ…財団から与えられたアイテムを利用することで支配することが出来ているが、通常の方法でテイムしているわけではないのだ…


「ヨルムンガンド!!食らってしまえ!!」


「リトス警戒して!!あのモンスターは空間を支配しているの!!何処から仕掛けてくるかわからないわ!!」


『幻獣王』…以前財団にも調査を依頼したが良い情報はなかったらしい…ただ調査の結果、相当希少なモンスターらしいから、できればテイムを強制解除したいな…


「はぁ…しっかし君はめんどくさいな。以前に財団機動部隊によって捕まって枷をつけられたんじゃないのか?いったいどうやって枷を外したんだ。」


「あんたには関係ないでしょ!!それよりもあんたのことをネットにさらさせてもらうわ!!」


「ちっ!!」


私は懐に常備してある拳銃を取り出して彼女のスマホめがけて撃った…それと同時に、ヨルムンガンドが幻獣王に対して襲いかかった…


拳銃から放たれた弾丸は、スマホを正確に破壊してガラスを破壊していった…


「ふぅ…これで外部に情報が漏れることはなくなったな。ついでに君にも少し気を失っててもらおう…」


スタンガンを押し当てて一時的にだが気絶させることに成功した…そして気絶したことによって幻獣王も一時的に消えてしまった…


「なんとか場所が露呈することは避けれたな…しかし彼女がここに訪ねてきたのは本当にびっくりした…」


さて…定期報告から既に2分も経過してしまった…この状況を本部にしっかりと説明しないと我々が処分されてしまうな…













今日も見てくださりありがとうございます!!明日も昼には投稿するつもりなので是非来てくださいね!!


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