第35話【配信】VS異常種(他視点)

「異常種とはなんだ?そんなモンスターは今まで報告を受けていないのだが…」


「俺たちも良く分かっていないんですけど、この前高校の試験で出現したのも異常種だったんです…そこから色々と調べてみたんですけど、何処にも情報がなくて…」


「当たり前だ…我々でさえ情報を持っていないモンスターなのだ。一般の情報機関などに載っているわけがない…ちなみに君があったモンスターはどんな能力を持っていたのか分かるか?」


「いえ…ただ、名前だけは知ってます。学校のやつはモンスターの出現と同時にステータスを表示してくれますから。」


「懐かしいな…確かに高校のシステムにそんなものがあった気がするなぁ…」


「名前は、『スキン・ラバー』です。おそらく英語を日本語に訳したものなので直してみたら、皮膚を奪うものって感じでしょうか?」


「名前はそのモンスターの大体の能力を予測することも出来るから、そこから予想するにそのモンスターが持っている能力は、殺したり一定の条件下で相手の姿を模倣するという感じなんじゃないかな?」


「なるほど…それよりも今回いるあいつってどうするんですか!?足止めをしている人がいないとすぐに追いつかれますよ!!」


「ダンジョン省の最高戦力様が足止めしてくれてるさ。ランキングから外されているだ。」


ランキングから外されている存在!?一体どういうことなんだ…







枢木奏音視点

「どうも皆さんこんにちは!!本日は火精霊のダンジョンに来ております!!」


コメント欄

・非精霊のダンジョン!?

・誤字るなw

・火精霊のダンジョンか〜ボスが徘徊型だから意外と初心者にもおすすめされているダンジョンだよね〜

・本当にそう思ってる?25層もあるんだよ?そんな中、急な接敵をする可能性があると考えながら攻略をしていくときっついよ?

・ボロくそ言うじゃんwww

・でもどうしてこんなところに来たの?


「それがですね…内部に人が残されているという報告がありまして、一応救助するつもりで来たんですけど…これなんですか?」


・…崩落しない?

・いや何者かが魔法を使ったんじゃないか?そのせいで壁中に傷がついているんじゃ…

・ウインドブレードとかでもここまではいかないよ?というかブレード系のやつでここまで高威力のやつは見たことがない。

・その内部に取り残されている人なんじゃない?その人が暴れているとか…?

・言ってて自信をなくしとるやんけwwwwww

・えぇ…こんな事になる?


「っと…魔力の反応が出てますね…意外と近くにモンスターがいるかも知れないですよ?」


私はこの日本の中でもトップクラスに強い自信がある…だからモンスターに敗れると言った事態になることは絶対に避けないといけない…配信を見てくれてる人達も私のことを強いと信じてきてくれているから、負ける訳にはいかない!!


「それじゃあここからは少し集中していきます。モンスターと戦闘になったらどうにかして配信に写します。」


・ありがと!!

・これで俺のモンスターフォルダが埋まるぜ!!

・何だそれwwwww

・いかれてやがるwww

・まぁ…もしかして変態さんですか?

・変態かもしれないな…


「…いました。あのモンスター鎌を持っていますね…武器を扱うモンスターは面倒くさいので先手必勝というわけでいってきますね!!」


私は自分が好んで使う武器の一つであるダガーを構えて突撃した。最初からほぼトップスピードで攻めてみたが以外にも耐えられてしまった。


「へぇ〜私のトップスピードにも対応しますか…というかここら一帯に広がっている血って誰のなんです?」


私は思わず聞いてみたがモンスターから返事が返ってくることはなかった…取り合えず私も勝たないと不味いな…


「鎌とダガーじゃ相性が悪すぎますね…鎌を受け止めたりでもしたら折れる未来しか見えないですよ。」


・頑張って!!

・だいじょうぶかな…

・心配だ…

・そんなに血が付いてるの?俺らからじゃ見えないよ…

・というか画面端に写ってるやつって高位精霊の羽じゃね?


「うわ!!本当に高位精霊の羽じゃん!!このモンスターが倒したのかな?」


でもモンスター同士の戦闘でどちらかが倒れたとしても、アイテムはドロップしないはずなんだけど…どうなんだろう?


「アイテムは落ちないはずですから…もしかして高位精霊だけ倒すことに成功したけど、体力的に勝てなくて逃げたということでしょうか?」


私はダガーを構えながら、突撃した…私の得意な連続攻撃を喰らえ!!


「セヤァァァ!!」


私のダガーは鎌の柄の部分を切断することに成功し、まともな防御を取れていないその体に数十回切り刻んだ。


「ふぅ…これで相当なダメージが入ったと思うけど…ぜんぜん効いてる感じがしないのが嫌だな…」


こういうモンスターの対処はすぐに終わらせて力を見せつけないといけないのに…時間をかけさせてくれるわね!!










今日も見てくださりありがとうございます!!明日も昼には投稿するつもりなので是非来てくださいね!!


小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


おかしいところあれば遠慮なく!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る