第8話【進化】モンスターの進化!!

「さて…まずは君に名前をつけないとな!!どんな名前がいいかな?」


俺はゴーレムに向かって複数個名前を言ってみた。ゴーレムの反応を見て、決めようと思ったのだ…


「う〜ん…これもダメか〜じゃあ、アロンなんてどうかな?」


特に由来はないけど、頭の中に思いついた名前だったから言ってみると、ゴーレムは嬉しそうにしていたからこの名前で大丈夫なはずだ…


『ツインヘッド・リトルゴーレムは真名:アロンを獲得しました。真名の獲得に伴い知性が上昇します。』


「真名を与えると知性が上昇するんだ…どれだけ上がったのか知りたいくらいだ。」


これで名前をあげることも出来たし、次はお楽しみの進化に行こう!!




「それじゃあ『進化』をしよう!!どれだけ強くなれるのか気になるな…」


『進化を行いますか?』


「はい!!」


『ツインヘッド・リトルゴーレムはツインヘッド・ミドルゴーレムへと進化しました。次の進化に必要なLVは25です。また、進化に伴い防御体勢のスキルを獲得しました。』


「進化はとりあえず無事に終わったな…それと次に進化するためにはLVを15上げないといけないのか…結構時間がかかりそうだな〜どうにかして時短してあげたい…それに今後は攻撃性能の高いスキルを揃えてあげないと…」



テイマーというのは本来複数従えるのが基本なのだ。高校生であれば親に頼んで二匹目や三匹目を手に入れていたとしてもおかしくはないし、今後絶対に必要になるはずだ…どうしてかと言うと、高校生や中学生のテストが全てモンスターファイトに置き換わっているのだ。



勉強もするけど、基本的には戦術に関することを学ぶことが多い。戦術以外は基本必要なくなってしまったのがこの社会だ。



専門的な技術でさえ、モンスターの持つ能力によって再現することも可能だから、どんどん専門的な技術を持つ人が減ってきてしまっているらしい。



モンスターファイトとは、テイマー同士がお互いのモンスターを戦わせる事を一般的には指し、勝者は敗者に対して死以外の命令を下すことができるのだ。事前に命令の内容を決めておくことが多いらしいので、その内容次第で受けるか受けないかを決めることも可能だそうだ…


中学までは義務教育だとかでなんとかモンスターファイトをせずに済んできたけど、高校からはそうはいかないのだ…ちなみに一週間後にテストがあるので、そのテストに向けてLVを上げて置かなければ!!




そして進化したゴーレムのステータスを見てみると大幅に成長していてびっくりした。


「一回の進化でこんなに強くなれるのか!!これはレアモンスターと戦った甲斐があるってものだな!!」


ちなみにゴーレムは戦いたいと言う感じでウキウキしていたので、『一度ダンジョンの外に出てから中に入って、不死兵を29体倒したら戻ってきて』という風に命令をしてみた。知性が上がってこれをこなせるようになっているなら凄いな…



種族:ツインヘッド・ミドルゴーレム

真名:アロン

称号:希少種

危険指数:500

LV:10

種族特性:再生,言語理解,双頭

保有スキル:物理耐性,衝撃波,逆境魂,防御体勢


基本情報

ツインヘッド・リトルゴーレムからの正統進化。ゴーレム種の中で一番の知能を持ち、集団を指揮する能力が高い。何度も集団を指揮させることで関連するスキルの獲得をすることができる可能性が非常に高い。


戦闘情報

ツインヘッド・リトルゴーレムと同じく物理耐性と再生によって高耐久を誇る。戦闘スタイルもほとんど変わらないが、格上相手にも勝つことがあるほどの知能を持つためこのゴーレムだけで、戦闘を完結することもできる。


※知能が非常に高いため、テイマーのことを観察することがある。観察の結果自分をテイムすることに値しないと考えた場合、テイマーのことを殺害することもある。


進化情報

LV25に到達すると、ツインヘッド・ゴーレムに進化する。

ツインヘッド・ゴーレムからは大量の派生が存在するため、以後の進化には気を使う必要がある。(進化の選択は取り消すことが出来ないため)


追加情報

装備を装着中。風結界を発生させて遠距離からの攻撃の軽減をすることができるようになった。




「知能が高くなったのは良いんだけど、俺のことを殺しに来たりしないよね?流石にそんな事になったら悲しすぎる…」


若干無茶をさせてきちゃった感じがあるから、もしかしたら嫌われてるかもな…色々とこれからは優しくしてあげよう…


「それはそうと、どれくらいまで風結界で耐えられるんだろう…耐えられる限界を知れてたら、展開を解除したりする事で対処することができると思うんだけど…」


風結界を壊されると、12時間後まで再展開することが出来ないため破壊されると非常につらい…そのため耐久値を知っておきたいのだ。


「後でゴーレムにどれくらいの耐久値があるのか聞いてみるとしよう。それじゃあ俺はゴーレムが来るまでここで待機してるか…」


ゴーレムはしっかりと命令を理解してくれているだろうか…少し心配だ。






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