第6話【探索&戦闘】不死王のダンジョン
「ゴーレムのLVが6に上がったし、一度ダンジョンに潜ってみよう!!」
昨日の一件は大きな動きがあったようだ。俺の配信を見ていた人が、苦情の電話を立て続けに入れたことによって政府も動かざるを得なくなったようだ。
ちなみに今回の事件には国会議員の息子が関係しているということもあって、マスコミも大きく取り上げているらしい…
そんなことはいざしらず、俺はゴーレムと一緒にとあるダンジョンへ来ていた。ダンジョンの名前は不死王のダンジョンと言い、モンスターのLVを上げるのに最適だそうだ。
なぜ最適なのかと言うと、このダンジョンに出現する敵は不死兵というモンスターで統一されており、その名の通り不死なのである。一見すると、倒すことが不可能のように思えるかも知れないが、一度不死兵の体力をゼロにすると規定通りの経験値をもらうことが出来るのだ!!
つまりダンジョン内に出現する不死兵を倒すことができるのであれば、無限の経験値として扱うことができるのだ…しかし現実はそこまで甘くないのだ。
不死兵を短時間の内に30体以上倒すと、不死精鋭兵というモンスターに置き換わるらしい。このモンスターを倒すには最低でもLVが20は超えていないと倒すことが出来ないらしく、不死王のダンジョンが攻略されない一つの要因にもなっている。
「よし!!それじゃあ早速不死兵を倒していくとしますか!!」
不死兵はLVが低くても倒すことが可能な敵で、集団に囲まれてしまうか探索者自身が何らかの原因で死亡したりしなければ、大抵のモンスターは勝つことができるという強さらしい。
つまりゴーレムであれば、問題なく戦闘をすることができるのだ!!そして不死兵の攻撃は物理攻撃なため、物理耐性も役に立つはずだ!!
予想通り、不死兵を倒すのは問題なかった。ゴーレムの物理耐性のスキルによって、不死兵の攻撃だけが通らずゴーレムの衝撃波によって簡単に倒されてしまっていた。
「よし!!後一体倒したら一回外に出よう!!」
現在倒した不死兵の数は、28体…残り一体を倒したら不死精鋭兵が出てきてしまうため一時撤退しよう。このカウントはダンジョン外に10分とどまることでリセットされるらしいので、29体倒したらすぐに出るのがベストとされているらしい。
「最期は前方に集中させた衝撃波で蹴散らせ!!」
ゴーレムから衝撃波が前方に発生してしっかりと一体だけを倒すことに成功した。これ以上戦闘をしてしまえば、危険なため一度ダンジョンの外に出なければ!!
ちなみにゴーレムは言語理解というスキルを持っているためか、俺の指示をほぼ忠実に守ってくれる…今回のような複数の内一体だけを倒さないといけない状況であれば、非常に役に立つスキルなのかも知れない…
俺とゴーレムは一緒に出口を目指して歩き出したが、歩いていく中で違和感を感じたのだ…不死兵の数は絶対に減らないはずなのに、何故か倒してきた不死兵が見当たらない…
そして頭の中に、ゴーレムがLVアップしたときと同じ声が響いた。
『不死兵の29体討伐及び、討伐中無傷である事の条件達成によってレアモンスターが出現しました。この光景は自動的に記録され、後日配信されます。また配信機能は一時的に使用することができなくなります。』
「レアモンスター?希少種ってことなのかな?」
もし、希少種でないのなら聞いたことがない…ここから帰ることができれば、レアモンスターについて調べてみよう。
「やっぱりか〜予想はしていたけど、入ってきた扉が閉じている…つまり初めてダンジョンに入ったのに、脱出不可の状況に陥ったってことか…」
このダンジョンに他の探索者がいれば話は別だけど、助けは期待しないほうが良いだろう…自分たちでなんとかしなければ!!
「ゴーレム!!一緒にレアモンスターを探そう!!」
ゴーレムのそばにいれば多少は安全だろう…俺自身は弱いが、ゴーレムであれば多少のダメージを受けても問題なく活動できるだろう…
そしてゴーレムと俺は警戒しながら、ダンジョン内を探索した。大きな不安と僅かな期待を感じながら探索した結果、おそらくレアモンスターであろう敵を発見することが出来た。
「もしかしてあれがレアモンスターなのか?」
詳細な情報を知ることができればどれだけ楽か…こういう時に『鑑定』のスキルを持っていると生き残りやすいんだろうな…
さて、現在の状況を整理しよう…『不死兵の29体討伐及び、無傷であること』という条件を達成したことによってレアモンスターが出現した。どれほどの強さかはわからないけど、ゴーレムより強い可能性が高く倒すのは困難を極めるだろう…
ただ、レアモンスターの出現による影響なのか不死兵が居なくなっているようだ。おその証拠にレアモンスターを発見するまで、不死兵に遭遇しなかった…これならまだなんとかなるかも知れない!!
「一応、モンスター用の回復薬もかってきたし、ヒットアンドアウェイで戦えば勝てるかもしれない!!」
レアモンスターの見た目は、騎士だ。物理攻撃を多用すると信じて戦おう…どちらにせよ戦わなければ、このダンジョンから帰ることは出来ないんだから玉砕覚悟で挑まなければ!!
「ゴーレム!!衝撃波の準備をしつつ、防御を重視して戦ってくれ!!俺も援護する!!」
ゴーレムは俺の命令に従って、仮称『不死の騎士』に向かって走り出した…
今日も見てくださりありがとうございます!!
皆さんが『面白い!!』と感じれるような小説を作っていけたら幸いです!!
フォローや星での応援をしていただけると幸いです(^^)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます