第80話 クロノソレイユ
ケイトが五大大国の中心に領土を貰い、中立国となってから一年の時が過ぎ、小規模な町と言った感じにはなってきたところである。
アースランドから支援された職人達により、この国の城が完成し、受け入れた民の為の家が完成して、やっとこれから領民、いや、国民の受け入れを開始していこうかと言った所である。
この一年、国を作るにあたって色々と決めなければいけない事があった。
仲間の立場、どう言った民を受け入れるのか。
そして、国の名前。
仲間の立場はケイトを頂点として役職を振り分けるのだが、これがおおいに揉めたのだ。
ミステルトとユイトのどちらが騎士団長になるのかと言う小さな争いから、勿論ケイトの妃の話まで。
結果は、ユイトとミステルトは勿論のこと、キイも騎士団長である。
ミステルトが近衛騎士団長、ユイトが第一騎士団長、キイが第二騎士団長である。
因みに、第二騎士団にはカリンが居るが、他の騎士団にはまだ団員は居ない。
そしてミリィは魔法師団長。団員にカルである。
そしてケイトの妃だが、第一王妃にアリッサ、第二王妃がエルサ、第三王妃に、なんとリオである。
リオはユイトと旅をしていたし、ユイトの事がと思っていたケイトであったが、ユイトの少し厨二病な性格に、相棒としてはありだけど結婚は無理と言った厳しい意見で、ケイトは、一緒に旅をした初めの頃の面倒見の良さと、玉の輿と言う点を考えればあり。と言う現実的な考え方で妃になる事を決めた様である。
ミステルトに関しては「我は番になっても主の子は産めないし、私は主を守るのじゃ!」だそうだ。
とは言っても、関係性が変わるわけでは無く、なぜかアリッサ達の了承も得てケイトと同室で共に寝ている為、妾という立場になるのかも知れない。
いや、そういう行為は無いんだけれども。
そしてレティシア嬢に関しては戦闘に参加しない物の、何故か近衛騎士団相談役と言うポジションを獲得している。
今の家臣はザックリこれだけで、城と言うよりは城を使ったルームシェアに近い状態である。
そして、国の名前。
これは、皆で相談した結果、いろいろな意見が出たのだが《クロノソレイユ王国》に決まった。
初代国王が貴族であった時(と言う事になっている)のクロノグラフと言う家名と、太陽を意味するソレイユを合体させただけの安直ななまえだ。
初めは日本にする案も出たのだが、歴史の経過とともにケイトの事が語られなければいけないと言った意見からクロノグラフを残す形となり、日本なら名前から太陽を貰ったと言う訳だ。
太陽の中からなぜフランス語のソレイユになったのは、語呂がいいから。それと、ユイトの激推しであった。
こうして、五大大国の中心に中立王国が誕生したのである。
こうして、ケイト達の忙しい国の運営が始まるのであった。
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