第10話 卒業パーティー

卒業パーティーの日、婚約者は私不在で断罪を実行!出てこいと何度も呼ぶが私はいない。2年前に卒業しているからだ。


騒然となるパーティー会場、父親と義母もでてきて、大騒ぎしたそうだ。


私はいないのに断罪劇が終了。

そして……婚約者と私の家族は衛兵に捕えられた。

父親と婚約者に状態異常が回復する魔道具がつけられ、義母と義妹には、魔封じの魔道具がつけられた。


王子から今回の経緯が報告された。

虐待されたシャノンの話のときには、父親と婚約者は泣き崩れたらしい。


泣いても元に戻ることはない。2年もいないことに気がつかない家族も婚約者もいらない。

私からの手紙も読まれ、あの家から解放された。


他にも被害者がいないか確認したら、私の家の使用人はほぼ魅了されていた。学園もあの子の取り巻きや一部の男子生徒も被害者だった。


学園は、今回の不祥事の為一時学園を閉鎖することになった。


先生からは、戻ってきて助手をしないかと手紙をもらった。


王家も今回の出来事を重く受け止めていて、あの家からの除籍を認めて、婚約も解消になった。時々連絡をとっていた叔父様からは、養子になって、デビュータントにでないかと手紙をもらった。


『シャノン、どうした?』


手紙を読みながら泣いていたらしい。

「ライドさん」

『すべて終わったのか?』


ライドさんには、1年更新のときにすべて話た。虐待を受けていた貴族の娘なこと、学園をスキップして逃げてきたこと。


「義母と義妹は魅了の魔道具を使い、父親や元婚約者を操っていたそうよ。」

『そうか。父親や元婚約者と話がしたいか?シャノンがしたいなら、連れていってあげるよ。』


そう言って、抱きしめてくれる。


「私の家族はあなたよ。他はいらない。」


暁の夜は明ける。

ライドさんと一緒に先生へ会いに行こう。

ダンジョンでライドさんが見つけてくれた宝物を届けに…



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暁の夜明け @emattun

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