第6話 商業ギルド②

『鎌の買い取りですか?』

「ええ、魔石のついた鎌を売りにきましたが、50銅貨にしかならないと聞いたので、他で売ろうと思います。商業ギルドに鎌の在庫があると聞いたので、それを買い取りさせて下さい。」

『鎌には特殊な使い方があるのですか?』

「その質問に対する代価はいくらです?」

『…そうですね。サブギルドマスターの質問ではありませんでしたね。銀貨20枚でどうですか?』

「それ、本気でいってますか?」

『切れ味がわからない状態ではこれが限界です。』

「最低でも2金貨です。」

『2金貨…』


5銀貨で売れば40本売れば2金貨になる。

鎌がどのくらい在庫があるかわからないが、大量にあるなら、在庫処分で儲けがでるはず。


『切れ味を試していいですか?きちんと切れるなら情報を2金貨で買い取ります。それで契約書を作りましょうか?』

「きちんと切れるを正確に記載してください。」

『では、30センチ四方切れるでどうですか?』

「それでいいです。どこで試しますか?」

『裏庭ですね。』


冒険者の家でしたように1刈で1メートル刈ってみせる。


『え?』

「刈れたでしょう?」

『…そうですね。さっきの部屋に戻りましょう。』


『2金貨お支払いします。教えていただいていいですか?』

「風属性の魔石をセットして、ダイヤルをまわします。4個メモリがあります。0だと魔石は使えません。1〜4で数字が大きいと広く刈れます。生命反応があるものは刈れません。安全装置があるようです。あとは魔力を流し鎌を降ろします。」

『安全装置を外すことは可能ですか?』

「必要ですか?」

『魔物も刈れたら良いかと思いました。』

「ダイヤル0で、魔力を流せば生命反応のあるものも刈れます。安全装置を外せば恐らく壊れると思います。」


十分じゃないの?広範囲に草刈りしてて、人でも切ったら洒落にならないじゃない?


2金貨の情報料とライトと鎌を各5銀貨で買い取ってもらって商業ギルドをでた。

なんとなく、信用できない気がした。

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