お隣に住む従姉妹のお姉さんとホラー映画を見ます。

「今日は映画を見ます!」//ドヤ顔


「異論は認めません! 決定です!」


「何を見るかって? ふっふっふ、コレです! 夏といえばホラーでしょ~」


//SE ジャジャーン

ノートPCの画面を見せるヒロイン。ホラー映画のタイトルが映っている。


「この映画、すごく話題になったし、気になってたんだよねぇ。やっと配信開始したから、これはもう君と見るしかない! と思って」


「え? なんで映画館に見に行かなかったのかって?」


「だ……だって……そのぅ……」//もじもじと


「……こ、怖いし……」//テレたように


「だ、だって! 映画館だと、すごく怖いもう無理ってなっても、出られないじゃない!? 途中で退席すると邪魔になるし、なんか負けた気分になるしっ」//言い訳するように


「でも、君と一緒なら……怖くても、大丈夫かなぁ……って……」


//SE 袖を握る音


「い、いいでしょ? 一緒に……見よ?」//上目遣いで


了承する主人公。


「……!」//嬉しそうに


「やったぁ! じゃぁ飲み物とかお菓子用意するから、座って待っててね!」


//SE 食器の音や、飲み物を注ぐ音


「んしょっと。はい、詰めて詰めてー」


//SE 座る音、むぎゅっとくっつく音


「え? だって、ノートパソコンの画面小さいから、くっつかないと二人で見れないでしょ?」


「テレビに繋げる? うそ、そんなのできたんだ」


「……で、でも、画面が大きいと怖くなるから! やっぱりこのまま!」


映画を再生する。

//SE おどろおどろしい音


「…………」//緊張した様子で


//SE 急に大きな音


「ひゃぁっ!?」


「び、びっくりしたぁ~……」


「…………」//主人公をちらちら窺う


//SE 急に大きな音


「ひょわぁっ!?」//主人公に飛びつく


「うううやっぱり怖いぃ~! 私こういう急にくる系苦手なのぉ~!」


「嫌なら見なければ……って、もう! 違うの! 見たいことは見たいの!」


「うぅ~……ね、ねぇ、このままくっついてても……いい?」


「こうしてたら、ちょっとは怖くないもん……」


//SE ぎゅう、とさらにしがみつく音


「……いいの? えへへ、ありがとぉ」


//SE ホラー映画の音

以下映画を見ながらの反応 断続的に


「ひゃうっ」


「うう……」


「~~~~!」//怖すぎて声にならない


//SE エンドロールっぽい音楽

//SE ノートPCを閉じる音


「あー、怖かったぁ!」//満足げに


「でも面白かったねぇ! ね! ……あれ?」


「わ、どうしたの? すごい汗かいてる」


「あ……そっか、私がずっとくっついてたから、暑かったんだ。ご、ごめんね」


「冷房下げても良かったのに」//心配そうに


「……私が寒いと思って?」//驚いて


「……そっか。ふふ、気にしてくれてありがとう。でも熱中症とか怖いし、次からは遠慮しないでね」


「もし寒かったら、君にあっためてもらうから……大丈夫♪」

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