第200話 天誅の為の準備! (3)

「そうですか、閣下……」と。


 ルインはわたくしの説明を聞き、これ以上何も言わなくなり。


「…………」と。


 いつものクールなルイスに戻り、うんざりとしたような顔をしつつ黙り込んでしまう。


 でも、妹のルイスの方は、もう落ち込むのを辞めて、いつもの明るい彼女へと戻っているから。


「マジで姫様の声ってデカイよね~! 身体もスネークのようにクネクネとよく動くしさ」と。


 この娘はケラケラと笑いながら告げてくれば。


「まるで獣みたい」と。


 わたくしのことを嘲笑うから。


「ルイス、いいでは、ないですか~。夫婦で仲良く、楽しんでいる訳ですから~」と。


「陛下がいつも、どうしてもお昼にも、夫婦仲良くしたいと申してくるのだから仕方がないのです」、


わたくしも陛下に浮気をされるのはいやですからね」とも。


 わたくしは、自身の頬をプンプンと膨らませながら不満を漏らす。


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