　童顔で可愛い顔をしているルイスですが、彼女は人の苦痛な表情……。

　特に生死の境に置かれ、自分へと命乞いをしてくるのが大変に嬉しくて仕方がないサディスト的なところがあるのだ。

　そう、私（わたくし）の他界した母の彼氏の一人で、ドン宰相とも繋がっていた近衛隊の隊長の一人でもあった男で。

　私（わたくし）の大事な陛下を裏切り、妃と平然と不倫し、蔑ろにして。

　自分の何の方が大きく立派だろうと嘲笑っていた男の一人でもある、ウルソーなのだが。

　ルイスに攫わせて拉致──。

　離れの棟の地下にある拷問部屋にてルイスが、ウルソーへと私（わたくし）の母と不倫関係にあったのか？　と優しく尋ね。

　それはウルソー自身の意志で、私（わたくし）の母と不倫をし、陛下へと楯突き、反逆の意志を唱えたのか？　と。

　ルイスが優しく尋ね、続けたら。

　最初は頑固で口を割らなかったウルソーも、最終的には気が触れたようになり、ドン宰相の命令で母を性玩具（おもちゃ）にした。

　そして陛下を母に毒殺させようとしたら。

　私（わたくし）の母の方が病気で急死したから驚愕したのだと。

　彼、おじさまは丁寧に教えてくれてあの世へと歓喜しつつ召されました。

　だから他人を拷問しつつ殺めるのが大好きなルイスは。

　今度はロワール伯爵の狂乱した顔と生き血がみたいから、また自分にやらせて欲しいと嘆願をしてきたのだが。

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