第161話 男の行動(6)

「それにさ、姫様。あの、イモールって男は、やはり阿保だからさ。うちに監視されているとも知らずにね、ミネバ夫人へと。『閣下、今日はどちらへとお出かけで? そしてお帰りは何時頃になるのでしょうか?』と、ヘラヘラ笑いながら、意味深に尋ねるんだよ。たかが庭師風情が女王へと尋ねる事ではない言葉を。あの男は馬鹿で阿保だから。聴いちゃうんだよね」、


「あっ、ははは」とルイスは高笑い。


「でも、まあ、姫様のことが怖くて仕方がないから、自分の事をミネバ夫人に……。そう、自分の女に命令して守らせたかったのだろうと、慌てたのだろうけれど。あの男とミネバ夫人が出来ちゃっているのでは? と、思いつつ、監視している者が見たら直ぐに気が付くよ。あの二人がやっちゃっている関係……。それも、姫様の言う通りで。未だに二人はアッチチ、じゃないのかな?」と。


 やはりルイスは、笑いながら、遠目から見ていて可笑しかったと。


 わたくしに説明をすれば。


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