第120話 恋話(3)

「えっ! あっ、はい! 今は大丈夫です」と。


 ロベリアはわたくしと言葉を返してきた。


「そうですか。それはよかった」と。


 わたくしは本気で、自身の娘が幸せになれそうだからよかった思えば。


「御方様も最初は、親同士が再度決め直した婚姻話しでしたので、最初は大変に不満のある様子で、二人のお父様へと大変に不快感を募らせた様子で。わたくしに対しても、余り優しくはなく、不満のある様子で。御方様からわたくしへと好意的に夜這いをかけてくる訳ではなく。婚約者のわたくしが誘うから。次の家の当主として仕方なく、跡継ぎがいるから。家の為に行為と言った感じで、愛情の欠片も感じられない、寂しい思いをわたくしはしていたのですが」と。


 ロベリアは照れ恥ずかしがる行為を辞め。


 暗い表情、重たい口調でわたくしへと告げ、説明をすれば。


「……でッ、でも、ですね、お姉様~!」と。


 ロベリアは呟きつつ、顔を上げ、満身の笑みを浮かべながら。


 自身の胸元で両手を合わせ、祈るように握ると。


「以前、お姉様に教えて頂いた。殿方が喜ぶ行為をわたくしは御方様へと愛情込めて、必死にして、心から尽くし、従えば。それからは御方様の方が、わたくしの事を求めてくれるようになりました」と。


 わたくしに告げ。


「今は夜明け迄寝かせてもらえない日々が続いて、わたくし睡眠不足と言うか? 時々腰が痛くて悲痛な日もあります。あっ、ははは」と。


 ロベリアはレオンのことで苦笑いと、言うか?


 本当に幸せそう、嬉しそうに、義母にもなるわたくしへと説明をしてくれた。


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