第119話 恋話(2)

 そんなこの子にわたくしはさり気なく告げる。


「それとロベリア?」


「ん? 何ですか、お姉様?」


「貴女も余り走ってはいけませんよ。もしもお腹に子がいたらどうするのですか?」


 わたくしはロベリアに対して義母として諫めると。


「えっ!」と、ロベリアは驚嘆を漏らすから。


「もうレオンとは深い間柄なのでしょう、貴女は? 一週間まえぐらいに貴女はさり気なくわたくしに、殿方が夜伽でどんなことをすれば喜び。自分に夢中になってくれるかを、わたくしに尋ねてきたところをみると。レオンとは結構前から深い関係になっているのでしょう?」


 わたくしがロベリアに優しく微笑みながら告げ、尋ねると。


「は、はい」と。


 ロバリアは年頃の娘らしく、自身の顔をピンク色に染めつつ、照れ恥ずかしそうに俯き。


 自身の両指でモジモジと落ち着きない様子で返事を返してきたから。


「どうですか、ロベリア? レオンとは仲良く。可愛がってもらっていますか?」


 わたくしは母として、ロベリアに対して、心配そうな様子で尋ねると。


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