第43話 妹(3)

わたくしは愛しているあなたに対して隠し事や嘘偽りをしたくはないので、はっきりと申しておきます」


「……ん? 何をだぁ、ソフィア?」


わたくしの許許嫁であり、婚約者だったレオンへの。わたくしの想いです」と。


 わたくしが自身の肢体を官能的に、クネクネと動かしつつ。


「はぁ~」、


「あぁ~」と、熱い吐息と掠れ声──鳴きつつ、陛下に告げる。


「……!!」


 陛下はわたくしの大きな乳房を赤子のように吸いつき、貪り行為を辞め、動きが止まる。


「ソフィア、どう言うことだ?」


 動きが止まった陛下は、わたくしの乳房の先端から口を離し、尋ねてきた。


 それも夫は、わたくしの言葉に動揺しているようだけれど。


 わたくしはこの機会に、レオンへの想いや夫への想いをはっきりとしておきたい思いがある。


 このまま、レオンとのことをはっきりとさせずにダラダラとしていると。


 またわたくしはドン宰相や義母に夫を奪い返される可能性がある。


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