第40話 小鳥のように飼われる人生……(9)

「お父さま、一度の浮気は、許しますが。二度目は許しませんから覚悟をしていてください。もしもお父さまが、またソフィアをお捨てになるようでしたら。次は必ずわたくしは嫉妬心に狂い、あなたのことを殺します。いくらあなたが地の果てまで逃げようが、必ず殺しますから覚悟をしていてくださいね、あなた~」と。


 わたくしは陛下へとニヤリと妖艶に微笑みつつ告げる。


 でッ、告げ終えれば。


 わたくしは、自身の本物の主さまの唇に、自身の唇を合わせ、舌を入れ込み、甘え、貪り始める。


わたくしは、それくらいあなたのことが幼少期から好き、お慕いしていました。なのに、あなたはわたくしのことを猜疑心のある目で睨み、頬を打った~! 酷い人です、あなたは~」


 わたくしは夫に優艶に甘えながら不満を漏らせば。


「ソフィア! すまん! すまなかった! 儂はついついレオンの若さに嫉妬心を募らせてしまた。本当にすまない、ソフィア……。儂も其方が一番好きだ! 愛しているー!」と。


 陛下は声を大にしながら叫び、わたくしのことを愛していると告げてくれるから。


 わたくしはまた夫に尋ねる。


「あなた~。それは、お母さまよりもわたくしの方を愛していると言うことですか~?」とね。


「ああ、当たり前だ。儂の中の一番は、女神様のように美しいお前が一番だよ」と。


 夫はわたくしを今日も褒め称えてくれるから。


 今回の夫の不祥事は、妃として許してやることにしました。



 ◇◇◇




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