第28話 嫉妬(9)
「ロベリア?」
「……ん? 何ですか、お母様?」
「妾は体調が優れないので部屋に戻ってもよろしいでしょうか?」
義母は、大変に体調が優れない様子を装いつつ、自身の娘であるロベリアへと告げる。
自身の父であるドン宰相に、このことを報告して、何かよい策を練ることをしなければいけないと思ったみたいですね。
当の本人である
あのひとを、この身で狂わしてしまい。
義母の幸せを奪ってしまった
彼女には大変に悪いことをしてしまったと。
幼い頃は
何度も憎いと思いましたが。
今は逆で、本当に悪いことをしている罪意識の方が多々あります。
あのひとは本気で、
義母の急な体調不良を聞いたロベリアはと言うと?
「えぇ、別に構いませんわよ。お母様……。
自身の母である女王閣下へと告げると。
ロベリアは慌てて、レオンの二の腕へと、自身の腕を絡め、しな垂れ、甘えて魅せるのだ。
自身の母と父が邪な策……。
そう、姉の
自分は姉の元許嫁、婚約者だったレオンのことが好きで仕方がないのだと言った様子を魅せ。
両親へと印象つける。
そんな様子のロベリアのことをレオンは直ぐに迷惑に思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます