第25話 嫉妬(6)
「レオンお兄様?」
「……ん? 何かな、ロベリア皇女殿下?」
「今日は珍しく舞踏会にお父さまとお母さまが、参加されているのですよ」
ロベリアはレオンに今回の舞踏会は珍しく、娘のために国王夫妻が参加しているのだと。
彼に不機嫌極まりない様子でいるあのひとに、非礼にならないようにと。
遠回しに挨拶をするようにと促すのだよ。
だからレオンは「そのようだね、ロベリア殿下。ありがとう」と。
あの娘にお礼を告げると。
彼は足早に、あのひとと義母の許へと向かい、膝をついて。
「ご無沙汰しております、国王陛下、女王閣下。御機嫌麗しゅう御座います」と。
彼が丁寧に挨拶をすれば。
「おお、レオン、久し振りだな」と。
参加したくもない舞踏会へと、ロベリアに強引に誘われ、嫌々参加をしていた、不機嫌極まりない様子でいたあのひとも。
流石に自身の甥っ子の目の前で、嫌な顔等する訳にはいかないから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます