第20話 やりすぎはよくない

 断捨離とスイカゲームに精を出しすぎている所為か、物に埋もれる夢を見た。捨てても捨てても、上からみかんやイチゴが降ってくるように要らない物が積もっていく。ひたすらゴミ袋に詰める。玄関前に積む。やっと床が見えると、また突如と要らない物が現れる。気持ち的にはもうスイカゲームの最後のように「うぎゅーっ」となっているのに、ゲームは終わってくれない。寝ているのにストレスが溜まった。

 続けてさらにストレスの溜まる夢を見た。こちらはきっと、徒歩や自転車でなるべく動きたい、と思う心が見せた夢だ。

 十一時から仕事だ。最低でも十分前には職場に着いていたい。しかし、ふとスマホの時計を見るともう十一時を三十分も過ぎていた。いつも見ているリビングの時計が遅れていたのだ。急いで家を出る。店長に遅れると連絡しながら走る。

 ……いや、車で行った方がすぐに着くじゃないか!

 そう思い、引き返す。するとなぜだか自転車にまたがり、家を出る。

 ……だから、車だって!!

 イライラしながらまた引き返す。自転車を置いて、また走り出す。

 ……んもぉーーーー!!!

 また店長に、もう少し遅れる、と連絡。少し怒られる。

 もうこれ以上遅れては首が飛ぶ。今度こそ車で行くぞ、と思うのに、どうしても車に乗れない。

 とにかくストレスが溜まった夢でした。

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