第10話 鍛錬
お子が二週連続、週末に熱を出している。いつもは高熱でも割とケロっとしているタイプだったのだが、今回は四十度以上出たのでさすがのお子も寝込んだ。あんなに辛そうな姿を見たのは初めてで、こちらもかなり狼狽えた。今日ようやく下がった(朝方は下がり過ぎていて恐ろしかった)。三連休、お子はベッドと共に過ごし、こちらは看病に明け暮れた。こうなってしまうと執筆はおろか、家のことも満足にできない。抜けし一族の毛髪は部屋中に荒れ散らばっているが、掃除機をかける暇もない。あゝ……お掃除ロボットがあればなぁ……。
十月は毎週のように休んでいた気がする。熱はなくとも腹を痛がったり、喉からの風邪を引いて急に高熱が出たり(今回もそれ)、やたら病院の世話になった。今時期、そしてこのご時世、まず疑われるのはインフルエンザかコロナウィルスで、鼻に長い綿棒を入れられること二回(大暴れ&大泣き)。二回ともどちらも陰性で、そうなるとただの風邪ってことで処理されてしまう。検査して、陰性ですねー、で終わり。陰性だから? 結局何の熱なん? ただの風邪ならそう言って? と思ふ今日この頃。ものっすごい咳してても、超高熱でも、処方される薬はいつもと同じ。これ飲んでても治らなくてまた来たんですけど……と内心で思う。言えばいいのだろうが、処方箋もらえるの会計の窓口なのでもう先生とは話せない。うーん。
小児科変えたいけどどこも似たようなものなんですよねぇ。診て欲しい時に診てもらえないところも多い中、診てくれるだけありがたいのだろうか。なんか違くね? と思ふ今日この頃。まぁきっとお医者様から見て、明らかに変だったらそれ相応の処置があるのだろうから、うちのお子はどっからどうみてもただの風邪ということなんだろう。そう思うしかない。この数年、何度お医者様に噛み付いたかわからないので、そろそろ大人しくするざます。お子が風邪を引くたび、これは精神、ひいては肉体の鍛錬であると言い聞かせている。もちろんお子にとってもだ。たくさん風邪を引き、健康になっていってくれたまえ。しかしお子は私に似て、病院嫌い&薬嫌いなので困ったものだ。きっと私の母もものすごく苦労したのだろう、と、実家方面へ手を合わせる。合掌。
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