第9話 きのこ

 数年前から過敏性腸症候群で、腹を下す日々。

 私の場合、お腹は痛くなくて、ただただゆるい、という感じ。もう慣れてしまって、たまに下痢止め飲んだりもしてましたがもうしょうがないか、と諦観の境地。

 それがつい先日、何の前触れもなく、ぴたりと治りました……! こんな日が来るとは思っていなかったので、嬉しすぎる! 逆に少し硬くなっちゃったけど全然アリ!

 どうして急に治ったのかと考えると、ストレス云々もあるかもしれませんが、「きのこ」のおかげではないかと思うのです。

 治った? いやいやまさかそんな……と疑い始めた前日、親友M宅へ久々のお泊まり。その日はケーキ屋に併設されたカフェで甘いものを食らいまくり、その後友人の出産祝いを買いにデパートへ。なかなか決まらず、館内を練り歩く。

 ようやく決まり、M宅への帰宅は夜七時を過ぎていました。夕飯はタコパにしようと話していましたが、へとへとの中タコパの準備しんどい、ということになり、しゃぶしゃぶに変更。

 我が家では、しゃぶしゃぶの野菜はほぼネギ。大量のネギと、豆腐と、豚肉、あれば水菜(最近は高いので買わない)というラインナップ。M宅のしゃぶしゃぶは、大量の千切りキャベツと大量のえのきがびっしり敷き詰められていました。これがまたうまーい……!

 こんなにえのきを食べたのははじめてかもしれない。肉そっちのけでえのきを食らう。

 思えばえのきとは因縁があった。思春期、お風呂で身体を洗っている時に「おしりから何か出てる……」と思ったらえのきの笠だったことがある。えのきの笠だと気づくまでは恐ろしすぎて声も出なかった。なんだこれは、痔……? いや、それににては長い。となれば、福毛てきなものか……? などと、ただ愕然としながら恐る恐るそれにシャワーを当てたり少し引っ張ったりして、ようやくえのきだと気づいた。

「なんだよ、えのきかよ!!!!」

 その叫びは地球の裏側へ届……かなかったが、風呂に姉が駆けつけるほどの叫びだった。姉に尻から抜けたえのきを見せたら抱腹絶倒していた。今でもたまにネタにされる。ちなみにお子はしめじを出した。きのこ一族。

 それから縁遠くなっていたえのき。またひょっこりと現れるかもしれないが、恐れず食べた。とにかくうまかった(無事、現れませんでした)。

 その翌日からです。なんか調子いいぞ……!? と、トイレで歓喜。一時的なものかとあまり期待せずにいましたが、あれからもうすぐひと月。積極的にきのこ類を取り続けている甲斐あってか、未だに調子良し! これはもう治ったと言っていいのではないでしょうか。昨年は具合悪すぎてため息の多い日々でしたが、今年は色々不調も治り元気いっぱーい! この調子で小説の方もばりばり……書き……たい……。加賀谷(小説家になろう:ムーンライトノベルズで完結済みの『中−あたり−』で活躍している攻めサイボーグ、加賀谷郁)の誕生日明日やん……(10/29に書き始めた日記だとお気づきいただけるだろうか……)!

 生誕祭小説書くぞーえいえいおー(書けなかった……すまん加賀谷。今頑張って書いてるから)! 

 と、言った具合に(?)適度な運動ときのこが欠かせない日々であります。軟便にお悩みの皆様も是非お試しあれ!


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