500話 人型ゴーレム
さて、ストン①から⑥のストーンゴーレムをここまで鍛えてきた宇垣昌弘ですが、ゴーレムにはメリットがありました。
それはアイテムボックス内部に収納できる事。そして初級の錬金工場でローコストで損傷を修復できる事です。
ゴーレムは人に攻撃されない限りは
攻撃する事もありませんし、日本人の宇垣昌弘にしてみればロボットのようなものと思えましたし、見張らせて安心して眠る事ができましたが、、、
どうやら、この世界の人達は複数の強そうなゴーレムの存在に恐怖心を持ってしまうようなのです。
テイムしている狼のような魔物よりもゴーレムの方に恐怖心を持つなんて不思議ですし、全然理解できませんが。
レベルが上がってゴーレムが強そうになればなるほど、トラブルが起きるようになりました。
(ロボットのような見た目で耐久性が
ストーンゴーレムやアイアンゴーレムより遥かに高いからかもしれませんが。あと、これらのゴーレムは攻撃&防御のスキル持ちだからかもしれません。)
そんな時に見つけたのが『人型ゴーレム』でした。
ゴーレムにもフレッシュゴーレムという、肉や骨で作るゴーレムがありますが、(恐獣の肉や骨で作る聖戦士ダンバインのオーラバトラーも分類的にはフレッシュ・ゴーレムに近いかもしれません。)
具体的に言えばフランケン・シュタインはフレッシュ・ゴーレムでしょうね。
でも、初歩のフレッシュ・ゴーレム(向こうの世界の言葉では血肉のゴーレムの意味があるらしい。)は知能も低いし全然ダメでした。
普通の錬金術師ではダメな物しか作れないフレッシュ・ゴーレムでしたが、錬金工場スキルを(上級)にまで上げてダンジョンコアを錬金工場に組み込んで、バージョンアップして、良い素材をふんだんに用意して作ると、これまでとは大違いで、能力が高く、生きている人間にそっくりなゴーレムの量産に成功できました。
そして、昌弘は心臓の近くにゴーレムコアを埋め込み、更に改良しました。
このゴーレムコアのおかげで、出来上がったばかりで脳に情報がインストールされていないゴーレムの身体を動かして仕事ができるようになりますし、言葉も通じるようになります。
成長すれば魔法の制御を専門に行います。しかも記憶のバックアップ役も行います。
言わば身体にコンピューターを埋め込むようなものですね。
人型ゴーレムは語学にブースト効果がある幼少期の脳に数カ国語+魔法言語を覚えさせています。
このコアが無事なら死ぬ事はありません。
しかも、身体の方は身体の制御や気の制御を行うので身体能力の高い魔法戦士もしくは魔法格闘家を量産できます。
宇垣昌弘は人型ゴーレムを主力にして
大量に生産して方面軍を編成しました。
そして次々にダンジョンをクリアさせ
完全クリア報酬を手に入れて行きました。
経験を積んで錬金工場がレベルアップすると、出来立てほやほやの新人ゴーレムでも普通の人のようにやり取りできる上で戦闘もできます。
料理も勉強もできて、かなり能力が高い状態で誕生するのですから凄いものです。
シャドウミラーの量産型Wよりは上のモデルの人造人間に近いでしょう。
感情もありますし、、、
彼等にも感情はあるので、マスターである昌弘が居なくなったら狼狽しますし、ガイア組のように一緒にいたがります。
作者注、1930年の今はガイア組も落ち着いてきました。
宇垣昌弘の影の護衛と称して、くっついてはいません。
でも、同じ世界の同じ国には絶対に一緒に居たいらしいです。
マスターの命令であっても、他の世界に行くのは嫌らしいです。
マスターの行方がわからなくなって離れて暮らしたのがよっぽどトラウマになっているんですね。
ちなみにガイアですが、いつの間にか、日本の地下に移ってきていました。
マスターが居るのは日本が多いのだから、自分も日本が良いそうです。
彼らに言わせれば、ちょっとしたワガママだそうです。
まぁ、その気持ちはわからなくもないので許してあげましょう。
彼らは1番の精鋭部隊ですし。
作者注、ミニチュアコアはエネルギーを蓄えてダンジョンコアに成長します。
ダンジョンコアは無限に大きく成長はしません。
宇垣昌弘の保有しているダンジョンコアですが、ミニチュアコアを買い、魔力を注ぎ込めば作れるようになったので(準世界管理者権限持ちですし。)宇宙戦艦の魔導エンジンの魔導コアになって貰ってます。
自分で作れない時は貴重品だったのに、、、まぁ、そんなもんですよね。
エリクサーだって自分で作れるのなら
ホイホイ使えますよね。
(宇垣昌弘はエリクサー好きなので
上級ポーションで充分な場合は、絶対にエリクサーは使いませんが。
プレイしてクリアしたファイナルファンタジーでも、エリクサーはほとんど残ったままでクリアしてます。
『エリクサーもったいない病』にかかっています。
作れるとしてもダンジョンコアの方が貴重品なんですけどね。
なぜダンジョンコアは使えるのに、エリクサーは充分に在庫を持っておきたいのでしょうかねえ。
大切なゴーレム達に何かあったら救う為かもしれません。
宇垣昌弘は当初はゴーレムを量産して、カタパルト(ギリシャ・ローマ時代に使っていた石弾や大きい矢を発射する城攻めの武器)も大量に生産して、大きな魔物は仕留めようと思っていました。
現代の日本に帰ったら、財務省攻めやNHK城の城攻めにも使えますね。
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