493話 『葉隠』7000万部超えの大ヒット?(1930照和)

「「「「「「「「ひゃっほ〜い」」」」」」」と、はしゃいでいる馬鹿者達がいます。

この月の裏側の宇宙基地ではガミラス風のデザインの宇宙駆逐艦達が艦隊機動訓練をしています。


ゆきかぜのような地球側デザインよりもガミラスのデザインの方が好きな連中が自らの艦隊にドメル艦隊と名前を付けてはしゃいでいます。


今では宇宙艦隊の規模は200隻を超えています。


それというのもアステロイドベルトのあたりの岩石塊は惑星1個分以上に相当するので、それでも艦隊の規模は少ないくらいです。


スキルレベルが上がったのか、バリヤを張った連続転移でコイツらはすぐに土星のあたりまで進出できるほどになっています。

連続転移って可能性を感じますね。

結構使えるやん。


うーん、、、ワープできる宇宙戦艦ヤマトよりも速く土星やアステロイドベルトまで行けてるとは呆れる。


ダンジョンコアを使った魔導エンジンも結構高出力を出せるようになって来ています。


宇宙ノットって時速何キロですっけ?


1930年代でも冥王星の発見とかされていますし、月を見てる人も多いんだから気をつけろと言い聞かせてはあったのですが、『月の近くに光を見た!!』って発表がされましてね、、、

いや、宇宙人じゃないんですよ〜と言えないしね〜〜


うーん複雑。


まあ、魔導エンジンの開発と改良で結果を出してますから、アンドロメダ級の戦艦の建造は許可しました。


宇垣海軍宇宙艦隊は大艦巨砲主義なのでアンドロメダ級が標準です。


200隻のアンドロメダの威嚇効果は抜群でしょう。



そして、ダンジョン内の海では、、、


近江級、美濃級、薩摩級、富士級の艦艇達が訓練に励んでいました。


アメリカ大西洋艦隊、グレートホワイトフリートを撃滅した武勲だけでは足りない。


45口径34.3cm砲を搭載していたのを、

45口径40.6cmSHS砲に改装して、完全に戦争をやる気になってました。


そりゃあ、作者も宇垣昌弘も『葉隠』が大好きで、戦争好きとはいえ、

ゴーレム達まで、こうも好戦的になるとは、、、


実は戦前の日本では、『葉隠』が売られていました。


『そういえば隆慶一郎先生はこの葉隠を持って戦地に行ったんだっけ。』と思い出した宇垣昌弘はゴーレムの幹部達に『葉隠』をプレゼントしました。


ゴーレム達の皆が葉隠を買うようになり、『葉隠』は7000万部超えの大ヒット作品になってしまいました。


漫画版の葉隠も大ヒット。


映画化までされてしまいます。

大注目されるようになってしまいます。


えっ、、、じゃあ、この世界で大藪春彦先生がデビューしたとしたら、『野獣死すべし』とか、

柘植久慶先生の作品とか、宇垣昌弘の好きな作家の作品って7000万部超えの大ヒットしちゃうわけ?


やべ〜〜


なんか大変な未来になりそうだな〜


下手すると発売前に7000万部も注文が殺到して凄い事になりそうだな。


と他人事のように思っていた宇垣昌弘でしたが、宇垣出版では7000万も漫画雑誌の定期購読の申し込みがやってきて殺人的な忙しさになっていました。


ある程度のインフラが整っていた時代ならともかく、黎明期なこの時代に、この大量注文です。


月刊誌で漫画のクオリティが高く、紙の資質も良い雑誌ですが、月に7000万部も売れるととんでもない事になってます。が、

他の出版社の普通の漫画は見向もされず、全然売れません。


はぁ〜危なかった。

宇垣マーク1リムジンの注文が7000万台も来てたら過労死しそうになるわ。


ゴーレム達の貰ってる給料が初任給の10倍って事は

7000万人だと、初任給クラスの月給取り7億人分の購買力に匹敵するのか?


凄いな、、、そういえば、ゴーレム達なら給料の2年分でマーク1が買えます。


そういえば、あのうなぎ屋さんも皇居からの注文と宇垣商事からの注文が重なって凄い忙しそうな時があったな。


7000万人のゴーレムの全員が錬金工場(中級)以上のスキル保有者で良かった良かった。


でも『葉隠』に影響を受けたゴーレム達が『常在戦場』の精神を持って、

『軍艦・戦闘機・戦車・パワードスーツ』の4種の神器を密かに隠し持つ様になるのでした。


今までは『戦闘機・戦車・パワードスーツ』に魚雷艇くらいだったのですが、、、

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