480話『天井3日、底100日』(1930照和世界アメリカ)

株には格言があります。


『天井三日底百日』と言うのは、株は底の方にある方が多いと考えてもいいし、天井にある期間は短いから、チャンスを逃さずに天井で売れという事もあるでしょう。


今のアメリカですが、ウォール街の投資家達がモルガンの声掛けで集まって買い支えの為に5000万ドルを投入して株は下げ止まりをしたと新聞やラジオで大々的に報道しています。


5000万ドルは下がり方をゆっくりにはしたが、その後もジリジリと下がり続けていました。


彼らの行ったUSスチール株の買い注文もパニック売りの大波に飲み込まれて、あっという間に消えています。


下げ圧力がピタっと止まって上昇に転じたのはセイバーの投入した200億ドルの買い注文の最初の数十億ドルを買った時でした。


まぁ、底の底で株を仕入れる事ができて儲ける事ができ、値上がりを待って売り逃げて利益も確定できたものの、

売る加減を間違えたら危険でした。


70%も下落したのだから、足が底についてもよさそうなのだが、今だに相場は不安定な状態です。




さて、アメリカでは実験的なテレビの放送が1928年に開始し始めたのだが、

日本でも高柳健次郎博士が1926年12月25日に「イ」の文字の表示に成功させている。


アメリカやイギリスで実験されている機材をちょっとコピーして確かめてみたが、やはり豊かな昭和世界の方が進んでおり、これからのテレビの技術に必要な重要な基本特許の幾つかが取れる事がわかったので国際特許を登録しました。


でも考えたら、この特許を階段にして

史実よりも技術が進みそうではあるんですよね。

そりゃあ宇垣は国際特許のおかげで、

テレビができればできるほど儲かりますが、、、



テレビのブラウン管の製造難易度は高く、日本のメーカーの技術力は最も高かったのだが、ブラウン管の歩留まり率は50%くらいだったといわれています。

(もちろん他の国のメーカーはそれ以下。)

それほどに難しい物でした。


だが、壊れたブラウン管テレビのゴミも、他のゴミも錬金工場にとっては新品を作るのに必要な資源であり、ありとあらゆるゴミをリサイクルしつつ、製造難易度の高い製品も簡単に大量に生産できます。


昭和世界でフォードのモデルTが安くなったら輸入して、いや壊れたゴミの車もガンガン手に入れて新しい自動車にして大儲けと言っていたが、それも

家電でする事が可能なのだ。


そして儲けたお金はガンガン研究開発予算に投入する。


宇垣が投入した研究開発予算は史実の100倍になるかもしれない。


あっ、今のうちにリサイクルし過ぎないように注意しないと、、、

向こうの昭和世界では富士級戦艦もガンガン改装しちゃって残って無いからなぁ。

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