479話 越後平野の泥濘地は干拓で喜ばれる。
さて、精霊に祝福された国となり、
多くの土地が恵まれた土地になりつつある日本だが、その中でも最も喜ばれている土地がある。
それが越後平野だろう。
信濃川と阿賀野川の二大河川があるだけで治水が困難そうだと思ってしまうが、そのとうりで、最近だと大正11年
(1922年)に大河津分水路が作られているが、広大な湿地帯のまま、干拓は進まなかった。
いや、3年に1度しか実らないと言われるほど洪水が多発している地域だった。
洪水の被害があまりに酷いので、陳情するのも諦めて我慢しているほどだったのである。
なんせ、『ここの水害をどうにかするのは不可能だろう。』と住んでいる住民が諦めていた。
まぁ、3年に1回は大洪水じゃあ、
すべての希望を捨てたくなる気持ちは
よくわかる。
そうだったのだが、(住民は精霊に守られているとは知らなかったが)
精霊に守られるようになり、水害の被害がものすごく少なくなり、東北では大規模な開拓が行われて広大な土地が実り豊かな土地に生まれ変わったと聞いて代表者が視察に行ったらしい。
新潟平野は南北60km東西は10〜25kmであり、面積は2070km2と広大だが、
東北の大開拓の2箇所(昭和日本編は93話と94話)(照和日本編は309〜311話)も信じられないほどに開拓が早く進み、江戸期からの開拓の望みが叶っているだけに、越後の水害に悩んでいる人達も希望を持ち始めたらしい。
長い事湿地帯だった泥濘地の干拓ともなると時間がかかりそうに思えるが、
超巨大ゴーレムの力を使って泥濘地から水を魔法陣で抜いて、住んでいる生き物もダンジョン内部の新潟の沼地に移し、大量の泥を良質な土に替えて、
魔力を注ぎこんだ土魔法により強引に水田を作っていった。
なお、水田といっても元が沼であるため、地面を乾かした状態にして、水は張っていない。
まずは土の状態が良いという事を住人に見てもらう為だ。
そういえば、あるラノベ作品で上杉謙信公が主人公達の力を借りて干拓してたのが越後平野だったよな〜と思い出してしまった。
今は1929年なのに、まだ大規模な湿地帯のままだったのか、、、
まぁ、水害で何年かに一度は大洪水が起き、これだけの湿地帯だと干拓なんて無理だと思っても不思議じゃないだろう。
いや、さすがに超巨大ゴーレムの力を借りなきゃ一気に干拓は無理だっただろうし。
でも、土魔法の土壌改良と干拓って意外と楽なんだよね。
特に水が抜けていると。
今回やったのは総取っ替えだけど。
楽にできるようになったのは苦労して
4箇所を開拓したからだけど。
まず、越後平野部分に水が入らないように岩石の壁で囲んで内部の泥を転移させてダンジョン内部に捨てて、内部を空っぽにする。
内部の泥は錬金工場(超神級)内にて良質の土にする。
土を中に入れて土魔法にて整形する。
これで、何らかの被害が出たら、また開拓すればいいだろう。
分ける時に多少は揉めたけど、なんとか上手くいった。
あと、周辺に存在していた村だが、
水害対策として、輪中の村にした。
高台にして、高台にしか人は住んじゃダメにした。
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