474話 世直し減税内閣爆誕!

日本には幾つか外国に比べて高い税金がありますが、1901年頃に贅沢品だから高税率とされたビールもその内の1つです。


実はビールも醸造所のタンクから出したての出来立てのビールは実に美味しく、製造年月日が新しくても急速に味が劣化してしまう物なのです。

太陽にあてず、冷暗所に保管してなるべく早く飲むのが鉄則だったりします。


(だから未来のアサヒビールはスーパードライを醸造所から3日以内にお届けするってサービスを始めたのですね。

一度、出来立てほやほやのスーパードライのビールを飲んだら、バカらしくて他のビールなんか飲めなくなりますからね。)


実は宇垣百貨店はお酒好きの人達からの高い支持を得ているのにはわけがあります。

それはアイテムボックスの時間停止の特性を活かして酒蔵&醸造所から48時間以内にお届けサービスをしているからです。

(アイテムボックスに収納してお客様にお届けするのですから、お客様は24時間以内の新鮮なビールが飲めるというわけですね。)


そして、料亭や寿司屋やレストランにも出来立てほやほやの美味しいビールや日本酒を売り物にする所が出始めました。


予約の時からビールを1人あたり5本コースとか、日本酒2升コースで予約をすると、飲まなかったお酒は発泡スチロールの容器に氷貯めで持ち帰ってお土産にする事も可能なのです。


もちろん無料ではなくて有料の宇垣百貨店のお届けサービスなのですが、酒の品質が低ければ、料亭もレストランもダメな店だと思われますからね。

このサービスに加入して新鮮な酒を手に入れるのは高級店なら当然という雰囲気になって行きます。

(未来でも寿司の味にはこだわっているお店がある一方で、日本酒がろくになくビールだけなんて高級寿司店もありますが、そういう店は無くなるでしょう。良い酒やビールを置くのが高級店ならあたりまえになります。)



そして、宇垣昌弘には欧州で飲んだ美味しいビールの思い出があり、地元ビール会社、地元の酒蔵を応援したいと

思っていました。


当時の欧州、ドイツやベルギーなどでは町1つ1つに地元のビール会社があり、その町のレストランに行くと出来立てほやほやの美味しい地元ビールを飲むのが当たり前だったんですね。

あれは酒好きにとっては感動する出来事でした。

しかもドイツはビールの酒税も圧倒的に安いですしね。


日本なんて贅沢品扱いで、酒税の値下げはほとんどありませんから、アルコール度数の少ないビールがもっとも酒税が高い有り様です。

イギリスのビールの2倍。ドイツなどより4〜5倍も高い、世界でビール税が一番高い国が日本なのです。


地ビールを応援しようと思った昌弘ですが、まずは酒税を下げないとダメでしょう。

比率的にドイツと同じビール税の安い国にすると共に、日本酒もアルコール度数的に世界で一番酒税が安い国にしようと思います。


まぁ、すでに日本は農家の自家用の濁酒とかの酒税を取るのをやめてますしね。


鳩山一郎の辞任した選挙区から出馬した宇垣昌弘は当選を果たすのですが、日本国の国の建て直しを行うと

言い、2年間だけの時限内閣として、2大政党から議員を引き抜いて国直し内閣を発足します。


蛇神の使役神を持つ昌弘のお願いを断る事ができる政治家はいませんでした。

まるで大政翼賛体制ですが、政治心情が似ている政治家達は応援していましたしね。

両方の政党にいた政治家に声をかけて多数派を作っちゃいましたよ。



①ビールの酒税をドイツと同等の世界で一番安いビール税、前を100%とするのなら20%。ビール税の80%割引きの国にする。

日本酒の税金も今の半額にする。

(そのかわりに混ぜて3倍に増やす事は犯罪と見なして禁止する。)


ウイスキーやワインの税金も70%割引の30%の酒税にする。

などの大幅に酒造ビジネスがやり易い国にする。


②1家庭あたり大学出の初任給の100倍の金額までの貯金の金額は政府が保証する。(アメリカの株の下落対策。)


③現時点で徴兵されている兵士達は各種の運転免許を得るようになっているが、順次、退役者にも自動車の免許所得の際の補助金支給を行う。


④相続税は二重課税になるので、相続税は廃止。


という政策を行う減税内閣を行いました。

本当は総理になりたくなかったんですけどね。

減税は総務官僚の財務課の反対が多く、内閣を組閣せざるを得なくなったんですよ。


まぁ、列車の高速鉄道政策も、大幅に

政府が公共工事をしているのも、関東大震災後の都市化計画も宇垣昌弘の進めた政策だと明らかにしちゃいました。


『積極財政と減税の宇垣』『上皇陛下と天皇陛下の懐刀』だと今では言われています。


それにしても、酒税減税の賛成派がこんなに少ないとは、、、

ついでにタバコ税も下げましたが、

減税論者が政治家の中にこんなに少ないとは、、、

まさか総理をやる羽目になるとは思ってもいませんでした。


酒税&タバコ税のような反対の少ない税金は真っ先に上げられてしまうのが日本の政治風土のようです。


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