473話 巨大アナコンダをテイム。

(作者注、1938年とか1948年とか諸説があるが、

ブラジルで全長55メートルの大アナコンダが数百発の銃弾で射殺されたという。

更に1997年のペルーのジャングルでも

恐ろしく巨大なオオアナコンダが複数人に目撃されている。)


まぁ、ブラジル近辺のジャングルに

そういう大きなヘビかはわからないが、目撃例があるという新聞記事が

ブラジルからやって来た。


『へえ〜 つまりいまでも体長が40メートルくらいのオオアナコンダが世界には何匹もいるかもしれないって事か、、、』


ブラジルやペルーで大きなアナコンダで検索してエリアサーチしたら、すぐに見つかるんじゃないかな。


身体に溜め込んだ生命エネルギーもかなり多いだろうし。


神話の時代にいたらヘビの神になっていてもおかしくないな。


そしてブラジルのジャングルで【大きなヘビ】でエリアサーチすると明らかに大きな生命エネルギー反応が!!


『なにこれ?嘘だろ? ゾウの生命エネルギーより大きいじゃん。ちょっとありえないって。』


クーラーの効いたドーム型ゴーレムハウスの中からジャングルを見物する昌弘。

このハウスは探検用であり、密閉されています。そしてヘビが通った後はトラックすら通れそうな感じで木が倒れていたというが、まさにジャングルの、中に道ができている。


その場所は湖でした。

なるほど。

身体が大き過ぎるから、普段は水中で暮らしているというわけか、、、


それにしても、ここはアマゾンだし、水中に大きな魚や、水辺に動物が水を飲みに来るにしても、ゾウよりも大きな生命エネルギーを持っている生き物が身体に必要な食べ物を得るのは大変かもしれないな。


これがアフリカでゾウとかカバとかがよく水を飲みに来る湖なら食糧には困らないと思うが。

と、思っていると目の前に大きな生命反応が現れました。


これがアナコンダ?


巨大なアナコンダなら映画ではちょろっと見た事がありますが、胴体も太いし頭も大きいし、かなり巨大です。


昌弘は防御魔法で全体を守りつつ、

話しかけました。

『私はこの世界の準管理者権限を持つ宇垣昌弘である。

ここに食糧は豊富にあるのか?

よかったら私と契約してダンジョンの中のジャングルに来ないか?

ダンジョン内なら食糧は豊富だぞ。』


昌弘は異世界翻訳言語スキル持ち。

そしてフードの中の精霊猫ちゃんが精霊を通じて話しかけているので、精霊の加護持ち、もしくは半分神に近い存在なら

話は通じてもおかしくありません。


「ふむ。食べる物が豊富にある場所があるとは興味深くはあるな。」


おおっ! オオアナコンダがこちらに

答えて来ました。

知能は高い模様です。


日本のダンジョン内部にはもちろんジャングルもあります。

リポップ対象としてステラーカイギュウとか、牛とか大イノシシをジャングルエリアに増やせば食糧には困らないでしょう。


『我が使い魔になる事に応じるか?』


「まずは住み心地と食糧の美味さを確かめさせてもらおう。

その場所に数日暮らしてから返事をさせて貰いたい。」


なんか、このオオアナコンダってドラゴンに似ていますね。

話し方がそっくり。

神性をおびつつあるのでしょうか?

そういえば南米には蛇の神がいましたね。


『わかった。超巨大ゴーレムの触手が

身体に触れるけど我慢してほしい。

俺が転移して日本に戻って、ダンジョンのジャングルで転移召喚をするから、受け入れて転移してほしい。』


「いいだろう。」


それから昌弘は転移で日本に戻り、ダンジョンの南米ジャングルエリアに行き、同じような湖の近くに食糧がリポップするように変更して、オオアナコンダを召喚しました。


『召喚!』


オオアナコンダをダンジョンの中に入れる事に成功しました。

これで万が一にも、使い魔契約を拒絶されても、同様サイズのオオアナコンダをダンジョン内の魔物として出す事が可能になります。

しかし、、、

体長55メートルってコンバトラーVの身長と同じくらいの巨大さだし、それにしても大きいですなぁ。

(コンバトラーVは57メートルで550トンです。)


「では、数日後に会おう。」


と言ってオオアナコンダは水に入って行きました。


水の中での動きは意外と素早いです。


そして、ペルーのジャングルからも

50メートル超えのアナコンダを保護し、ちょっと離れてる湖へ案内しました。

こっちとは使い魔契約を結べました。


大きい方とも無事に使い魔契約を結べました。

大きい方は『ククルカン』もう一体は

『コアトル』と名付けました。

マヤ族が蛇神を崇拝していた時の名前が『ククルカン』で、『ケツアル・コアトル』のコアトルには蛇神という意味があります。



『よりによって、半分神になりかけの

2体に、マヤの蛇神の名前を付けちゃったニャ。

自分が準世界管理者だって事忘れてるニャ。

今の昌弘は準世界管理者の役割をしている、ガイアⅡ、ガイア、アース、アースⅡのマスターニャ。

世界管理者に限りなく近い存在って事は忘れちゃダメニャ。

「ククルカンとコアトル」は蛇の神になっちゃったニャ。

昌弘も蛇神を使い魔に持っちゃったから、世界管理者に限りなく近い存在になっちゃったニャ。

いや、なったも同然ニャ。』

と、精霊猫ちゃんに言われちゃいました。

いや、ガイアはエンシェントドラゴンを使い魔に持ってて、彼らからは『マスター様』と呼ばれているんだし、

今更だと思ったんだが、、、


うーむ。

『確かに、ククルカンとコアトルがかなり大きくなってる、、、

神化すると長さも100メートル超えるし、大きさもこんなに大きくなるの?

まるで龍神みたいなのだが。』


太さもひとまわり太くなってます。

いや、二回りか。

迫力が段違いです。


「これは外に出せなくなりましたね。

睨んだだけで小動物どころか、人間も死んじゃうかもしれませんよ。」


『特に蛇が苦手な鼠のような生き物なら、鼠の神でも死んじゃうかもしれないニャ。』

『なりたての神とは思えない迫力ニャ。』


『まぁ、使い魔、いや使役神が増えて良かったじゃないか。

ガイアやドラゴン達が序列について教えたからオレ達には従順にしたがってくれているし。』


『さすがはガイアさんニャ。

それにエンシェントドラゴンなら格は

上ニャし。』


まぁ、ドラゴン達でも下の方のドラゴンはびびってるし、天使ちゃんや新入りゴーレム達は怯えているけどな。

神性を持った巨大な蛇の神って、やっぱ怖いわ。


まぁ、使役神を得たからレベルも上がったし良かったわ。


だが、それ以前とは決定的に変化する

事がある事に自分でも気がつく事になる。

まぁ、役に立ってくれるし、いいかと

諦める事にするのだが。


『神性』が漏れないようにするのは

かなり大変になってきた。

特に宇垣昌弘の本体の。

カリスマ系のスキルも全部がカンストしてるし、、、

これはヤバい。


逆に、日本の神様達からは頼み事をやり易くなったと言われて日本各地の神社の補修や神域化、聖域化を頼まれる事に、、、

なるほど。

末端とはいえ世界を支える柱になっちゃったって事ね。

もう、ハイヒューマンじゃないんだ。



「ククルカン&コアトル」が格が高めの蛇神というより大蛇神になったのは各惑星3つの準世界管理者の超巨大ゴーレムのマスターである宇垣昌弘が使い魔にしたからでしょうね。


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