468話 お客様は神様ではありません。
これは、今のところは宇垣系列の企業
だけかもしれませんが、
『お客様は神様ではありません。』
真っ当な抗議ならお受けして対応もしますが、そうでない言い掛かりに対しては、警察を呼ぶなどの断固とした処置をさせていただきます。
と、いうのが宇垣系企業では普通になりつつある。
ビジネス相手には礼儀正しい宇垣だが。
まぁ、宇垣百貨店の店員のゴーレム達などは美男美女が多いですし、何かしらのトラブルも起きますわねえ。
これが宇垣商事の社員寮の受け付けとかなら出会いも少ないからトラブルも少ないのでしょうが、デパートの美人店員というのがこうも大変だとは思ってもいませんでした。
『俺を誰だと思っているんだ!
俺は鳩山家の人間だぞ!!』
この騒ぎ立てているチンピラはしつこく何回も美人の伊藤さんをデートに誘ってきていたチンピラです。
鳩山家と言えば鳩山一郎さんは田中義一内閣で内閣書記官長をしています。
ですが外見も年齢も違いますし、
ご長男の威一郎さんは1918年生まれだから違うはず。
一郎さんの父親の鳩山和夫さん(衆議院議員兼東京市議、東京弁護士会会長)は1911年に亡くなっていますしね。
ともあれ、騒がれるのは他のお客様にも迷惑です。
私服の警察官が魔法で気絶させて、
『貧血ですか!大変です医務室へ!』と言いながら、速やかに運び出して行きます。
その後の調べでわかったのですが、
こいつは本当に鳩山家の遠い親戚では
あるようでした。
未来知識持ちのゴーレムは、あの鳩山由紀夫の遠い親戚というだけで殴りたくなります。
早く死ね政治家リストの上の方に載っている政治家が鳩山由紀夫ですから。
この時は警察を呼んで、警察に説教してもらって、済ませたのですが、愚かな人間は犯罪をするのにも躊躇はしないようですね。
閉店後に宇垣百貨店を出た伊藤さんを
トラックから降りてきた男達が羽交締めにしてトラックの中に連れ込もうとします。
伊藤さんは人型ゴーレムであり、
敵意を持って攫おうと計画した鳩山のチンピラ達は宇垣に敵対的な集団だと
赤くエリアサーチで表示されていました。
『特別高等警察だ!逮捕する!』と
特高に所属しているゴーレム達と警官のゴーレム達が警戒しており、包囲して逮捕していきます。
伊藤さんの近くにいた百貨店の社員達も逮捕に協力しています。
(実は伊藤さんも武術家なのですが、か弱い被害者役をする為我慢しています。)
末端とはいえ鳩山の一族の人間が女性を誘拐して集団で襲おうとしたのですから、これは大きなニュースになりました。
なお、犯人達は鳩山クズ夫の夜遊び仲間らしいです。
トラックは仲間の親族のトラックでした。
ゴーレム達に敵視され、最近の選挙では何故か苦戦するようになった鳩山一郎ですが、衆議院議員と兼任していた東京市議会議員を辞任して、弁護士業務に励むようになります。
マスコミは遠縁とはいえ凶悪犯罪をしようとした犯人の親族が弁護士を行うとは!と叩きます。
鳩山一郎は『貧しい庶民を助ける弁護士になります。』と何回も言って弁護士として庶民を助け始めるのでした。
この凶悪犯罪がきっかけになって
凶悪犯は重犯罪囚刑務所へ送られるようになります。
刑罰も重くなり、死刑が増えるのでした。
残念ながら、法律は遡及されないので
鳩山クズ夫は死刑にはなりませんが。
しかし、鳩山一郎といえば26名の議員をまとめて、政友会に復党して、田中義一総裁に気にいられて政友会の幹事長に抜擢された大物政治家です。
その大物政治家が親族の犯罪で辞任に追い込まれた事実は大きいでしょう。
これからは、『政治家たるもの、子どもの教育に失敗するような人間は政治家失格』と言われるようになるのでした。
(この鳩山クズ夫は親戚ですが。)
マスコミは腐敗した政治家を許すなキャンペーンを行うのでした。
あれ?辞任したから統帥権干犯問題は
発生しないかも?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます