459話 漫画こそ我が命。

こちらの照和日本も史実と同じで大正デモクラシーと言われ一気に自由な時代になってましたが、その自由な雰囲気が戻って来て照和デモクラシーな時代が訪れようとしていました。


関東大震災の被災家族ですが、東京各地にガンガン建設中の超高級ドームマンションに入居でき、職も見つかって、親戚や実家に避難していた被災者家族はどんどん立ち直って行きました。

宇垣建設が元請けな工事は下請け企業にも充分なお金を支払ってますから、

一次下請けの賃金が高くて大人気です。


この照和日本は史実とは違って宇垣財閥のおかげで日露戦争の戦費も支払い終えていますし、好景気と国家予算の増大のおかげで軍事費の負担も少なくなり、史実のような政府と軍の争いも無く、日本国内はいたって平和です。



ですが、これからデビューする大御所の漫画家さん達に謝らなければいけない事もあります。

やはり漫画がないのは寂しいので月刊少年漫画雑誌を発行したりしてしまいました。


漫画好きなゴーレム達はノリノリで漫画を描きまくっています。


ええ、手塚治虫先生ですら1928年11月3日生まれで、1946年正月デビューですから漫画黎明期だというのに、

ゴーレム達はニンジャ漫画とか、

『神槍 李書文』とか、『葉隠』とか

『宇垣艦隊大暴れ』なんて漫画を書いています。


画力のあるアシスタントを豊富に使って名作を量産できるのはゴーレムならではでしょう。


昭和後半の少年ジャンプに載ってても

おかしくない、絵が上手い漫画を量産なんて、漫画家のハードルを一気に上げてしまいましたねえ。


やっちゃいました。


自分には画力が足りないと悩んでいた

手塚治虫先生なんか、漫画家を諦めて原作者になってしまうかもしれません。


このゴーレム達が発表できない作品もあるんですけど、漫画のBLEACHに匹敵する画力で海賊狩りのゾロの戦闘シーンを描いてましたよ、、、

あのテレビアニメのクオリティの高さを漫画で表現しようなんて無茶な、、、

それにしても、ONE PIECEにせよ、NARUTOにせよ、BLEACHにせよ、

これらの作品のような名作を再現するつもりなんだから、

このゴーレム達って情熱があり過ぎです。

原画展に出せれるクオリティの作画で週間連載するには、漫画家4人、アシスタント100人体制なら行けますよ。

なんて言ってるし。


いや、クオリティ高過ぎだよ。

コイツらなら、高畑監督のかぐや姫も作れそうだよな〜


まぁ、向こうの昭和世界でもやってるし、やりそうだとは思ってたんだよな。


それと、おもちゃもいろんなおもちゃをつくってるわ、、、


オセロも出すし、ボードゲームも毎年のように新作を出すつもりでいる。


モノポリーの原型はすでにあり、色々なローカライズがされていたが、モノポリーの誕生は1933年なので、今からでも先んじる事はできる。


日本版モノポリーや列強各国バージョンのモノポリーも売り出すつもりだ。


これもモノポリーよりもクオリティの高いボードゲームを出すつもりのようです。

海洋堂が作りそうなミニチュアのモノポリーのパーツを入れるつもりとはな。



ちなみに、宇垣建設の下請けへの支払いがなぜ高いのかは、『ほとんどを宇垣建設が建造して』細かな部分を腕の良い一次下請けさんに任せているからなんですね。

つまり下請けとして宇垣と組めるとこは少ないという、、、


これが、他の大規模ゼネコンのように金だけ中抜きして中規模建設会社に任せて知らんぷりしたら宇垣建設の質は他の企業と同レベルに下がっちゃうでしょう。


まぁ、大正から昭和のコンクリート建設黎明期のビルの中には強度が100%か

それ以上に高いえらく頑丈なビルもあったそうです。

腕の良い職人の社長が目を光らせてビルを作るとそういう良いビルができるとか。

そういうビルは解体するのが大変なので解体屋さんには『良いビルだし、尊敬もするけど何倍も手間がかかるから、請け合いたくねーなぁ。』

と言われてしまうんですけどね。


特にコンクリートを使ったダムの建設で宇垣建設は世界一と言われるようになります。

まぁ、魔法で冷却してコンクリートの強度をマシマシにしてるから当然なのですが。


コンクリートが硬化する時の発熱を冷却して強度を上げる工法はフーバーダム建設で行われたそうですが、日本では黒部とか台湾のダム建設ですでに宇垣がやっています。


それに防汚魔法&劣化防止魔法&保存魔法プラスゴーレム化ですから、令和のコンクリート建設物を超えている技術レベルの高さかもしれません。

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