439話 上海全域占領。(1928照和世界アメリカ)
世界大恐慌のせいで株価は下がる一方で、多くの銀行が業績不審で取り付け騒ぎも起きているアメリカ。
そのアメリカでは中国の上海全域がアメリカ&イギリス&インドの占領地になった事がビッグニュースとして大々的に報道されました。
おおよそ30〜40%はインドの租界なのですが、上海全域から中国人が追い出されて欧州人&英国人&フランス人&アメリカ人&インド人が安心して暮らせるゲート内シティに再開発されるとなり、アメリカ人は大喜びした。
なお、元々は国際租界と同じくらいの面積だったフランス租界だがフランス租界を包むようにイギリス&アメリカ租界が大きくなり、その租界を包むようにインド租界が大きくなっています。
このゲートシティだがインド兵士1個連隊がインド租界と防火の為の広々とした公園の区画を守りについています。
残りのインド師団は周辺地域を掃討する作戦の最中であり、すでに中国人の死者数は15万人を超えた。
この公園などの区画には競馬場や各種スポーツの為の施設もあり、飛行場もある。
派遣された戦艦も上海の象徴などと言われ始めていた。
上海周辺から中国人を追い出す為に、
戦艦は容赦なく艦砲射撃を行って上海近くの中国人居住地を破壊した。
避難する猶予は24時間しか与えずに戦艦の大砲を撃ち込むのだから恐ろしい。
1928年の今でさえ、これほどなのだから、インディアン戦争の時のアメリカ人は相当な残虐さだったのだろうと想像ができる。
次は南京城の再占領も考えているようだ。
アメリカは戦艦に長江を上らせて南京まで行かせようとしていた。
僅か150名の日本兵が南京の日本領事館を守り抜いて武名を世界に轟かせたのに、連隊規模の白人兵士が殺されて内部が大虐殺されたあの南京事件はアメリカにとって許せない出来事だったし虐殺事件の象徴のような都市になっていた。
2度とあのような雪崩れ込みは許してはならないと米英は思っていた。
あの時は完全に油断していたと言っていいだろう。
この南京の城外の市街地もインド軍に管理させインド租界にして中国人が近寄れないようにするつもりらしい。
米英軍はインド軍に戦車を100両配備して、中国人掃討作戦をスムーズに行おうとしている。
瓦礫の山になっている漢口租界の跡地も砲撃を浴びせて中に住みつき始めた中国人を掃討する予定らしいし、
武漢にも定期的に砲撃を浴びせて市街地を破壊し続ける予定らしい。
この中国人駆除作戦は中国人を怒らせた。
エリアサーチをするとわかるのだが、
中国人が殺されて上海周辺や香港周辺から中国人の反応がポツポツと消えていっている。
居心地が悪くなったのか海外に逃げる中国人の富豪達も大勢いるらしい。
だが、イギリスとアメリカに嫌われた今となっては良い移住先が見当たらないので中米や南米を目指しているという。
日本も受け入れ拒否をしているのだから無理もない。
香港や上海から逃げて、人の住まない奥地に逃げる中国人もいるが少数民族との争いになったりしている。
中国人を憎んでいる少数民族は多い。
今まで、散々に恩を仇で返されてきたのだからな、、、
アメリカ海軍は上海の周辺を砲撃する戦艦アーカンソーの砲撃を映画館でニュースとして上映して宣伝しています。
砲撃写真は新聞や雑誌にも掲載されて
アメリカのアピール作戦は大成功するのでした。
ですが、アメリカの大企業は資産を注ぎ込んで株を買っていたため巨額の損失を出しています。
中には幹部が勝手に財テクとして株に手を出している事が発覚する企業も多く出るのでした。
特に保険会社は酷い事になっています。
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