416話 海鷲達は大空を自在に飛ぶ。

さて、空戦をする時というのはインメルマンターンとか、サッチウェーブとか、色々な空戦技術がありますが、

航空機のゴーレム達の空戦技量は想像を絶するレベルの高さに向上していました。

これは空戦の為の技法を発明したら

サッチウェーブのように技法に自分の名前が付くので熱心に開発に励んで、やり続けたという歴史があるからです。


そして今は、、、

短距離転移禁止の縛りはありますが、それ以外はなんでもありというルールで空戦をし続けた結果、とんでもない機動性をみんなが発揮するようになっていました。


航空機のゴーレムにとって翼は腕であり、尾翼は足です。

スキルの中には空中を蹴って走る瞬歩スキルなんてのがありますが、左右の翼の先端で空中を叩いて一瞬で姿勢を水平飛行状態から90度旋回できる姿勢に変えたり、尾部で空中を叩いて機体全体でエアブレーキして、ブガチョフコブラをしたり、、、


双発の戦闘攻撃機が零戦よりも身軽に急速旋回したりするのだから驚きです。


要するに旋回というのは普通の旋回をやる必要はないんです。

身体強化魔法で機体を強化しつつ、尾部の側で何度も空中を叩いて機首を180度まわせば、それも旋回ですから。

(その場空中AMBAC旋回)

急速旋回中に旋回している敵の未来位置にこちらの機首を向けられれば機関砲を敵に撃てますからね。

自在に小回りできて、エアーブレーキで速度のコントロールをして、空中で自由自在に姿勢を動かせれば、圧倒的にこちらが有利ですよ。

ハリアーや攻撃ヘリが格闘戦をするようなものです。

いや、射撃スキルの命中補正もあるんだから圧倒的にこちらが有利か。


こんな空戦の神様達に教わるのか、日本のパイロットは、、、

日本のパイロットは身体強化①を持たせて筋トレもさせているから、対Gスーツを着ているくらいGに強くなってるというのに。

こりゃあ強くなるぞ〜

史実以上は確実だな。


しかもベテランパイロットを助ける為にゴーレム機体に乗せるつもりだし。


自分達で改良を重ねている彼等ですから、プロペラのかたちもソ連の爆撃機のような音速を突破しない特殊なブレード形状になっています。


こんな究極のレシプロ戦闘機やレシプロ戦闘攻撃機と戦う相手国が可哀想ですよ。


そしてガイア組は翼の先端から飛び出し型の剣を出して隙があれば敵機を切り裂くつもりだし。

『敵の重爆をぶった斬ってやるんだ!』なんて言ってる〜〜


いや、ドイツの超高性能20mm機関砲のような重機関砲に、薄殻榴弾の銃弾を装填させて使う予定なので、1発でB29なんかの翼をへし折れる威力も持たせるつもりなのだが。

特に薄殻榴弾の20mm機関砲弾は内部にたっぷりと炸薬が詰まっていて砲弾が軽量なので初速も早く命中させ易い砲弾です。

双発攻撃機は、その20mm機関砲を8門も装備するので重爆キラーと呼ばれるでしょう。


史実のアメリカ政府は『B29は非常に高額な機体なので失われては困る。』

なんて言ってるんですよね。


こっちの海鷲達は、経験値が稼げそうな大物を大量に生産してくれるアメリカさんって太っ腹〜〜

最高!!

とか言ってますよ、、、


なんせこちらのゴーレムパイロットは

今のところ、陸海合わせて1万名に限定してますからねえ。

うん。撃墜スコアの奪い合い、戦果の奪い合いになりそうだな。


みんな撃墜王にはなりたいだろうし。


そういえば、『え〜 駆逐艦の方が美味しい獲物だよ〜戦艦とかなら共同撃沈の撃沈マークになっちゃうし〜

経験値もどれだけ入るかわからないけど、駆逐艦なら単独で撃沈できれば経験値の総取りできそうだし〜』

なんてカレーを食べながら話してたな、美少女パイロット達が。


『え〜狙い目は大型空母だよ〜800Kg爆弾が命中したら大破は確実じゃん。

真っ二つにできたら経験値は総取りだよ〜』なんて美少女パイロット達が話してる。


アメリカがエセックス級空母を大量生産すると知ったら大喜びするんだろうな〜

もはや空母は経験値にしか見えてなさそうだ。


なんせゴーレムパイロットは機体のゴーレムコアとシンクロして意思で機体を操縦できるからなぁ。

マクロスプラスのガルド機かよ!!

どんだけ未来を先取りしてるんだか。

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