415話海鷲達は大空を自由に遊ぶ。

今日はダンジョン内の海で実戦的訓練をしている宇垣機動部隊の訓練を見学にやってきました。


この三胴体型超大型空母『タケミカヅチ』の他にも『ヤマトタケル』『イザナギ』『イザナミ』の同型艦が4隻も勢揃いしているのは壮観です。


さて、飛び立つ機体ですが、どうやらデザインは疾風に似ています。


宇垣のレシプロ単発戦闘機の特徴は

左右の翼が一体成型になっており、翼全体を胴体と繋げるようになっています。

史実の飛燕がこうした仕組みになっており、エンジンを交換する場合のバランス調整がやり易く短時間でできるという特徴があります。

しかも翼や機体構造を頑丈にできながら軽量化も目指せます。


なんか、レシプロ戦闘機とは思えない急角度で疾風が次々と上昇して行きます。

『タケミカヅチ』は全長が330m最大全幅が230mあるのですが4機が同時に発艦する事が可能です。

4機が発艦して10秒も経過していないのに次の4機が発艦して飛び立って行きます。

24機もの戦闘機が1分ちょいで発艦していくのは驚きの練度ですが、これくらいはゴーレム戦闘機なら容易くできます。


編隊を組みながら艦隊の周りを旋回して上昇していく疾風。


4隻の空母から600機近くもの疾風が飛び立つと次の機体の出番です。


次に飛び立つのはモスキートにそっくりな双発戦闘攻撃機です。

胴体内部の爆弾倉に800kg訓練用爆弾を2個も搭載しているとは思えない身軽さで4機が同時に飛び立って行きます。

600機近くの双発戦闘攻撃機があっという間に発艦して行きました。


そして、7.7mm機銃とはいえアグレッサー(敵役の)相手とお互いに実弾で空戦しあって、互いの艦隊に訓練用の爆弾や魚雷を撃ち合います。


こんな実戦のような訓練を毎日して腕を磨いているのです。


ほんと、驚きましたよ。

なお、訓練用とはいえ実物と同じ重さの爆弾を使うのは攻撃側が実戦に慣れる為であり、防御側が防御に慣れる為です。

レーダーも順調に開発中です。


そして新たな発見がありました。

ゴーレム艦がレーダーを装備すると、

レーダーの電波に魔力を一緒にのせて

レーダーの電波を認識できるようになったんです。

レーダーでは探知できないはずのより遠くの敵機を認識して、攻撃魔法で攻撃する事も可能になったんですよ。


これは大きな発見ですし、それを経験させるとレーダー無しでも魔力によって遠距離の敵の探知が可能になりました。

そういえば、エリアサーチの魔法って

認識外の敵対する存在を教えてくれますが、あれって魔力レーダーに近いですよねえ。

なるほど。

似たような魔法を使っていて、スキルの熟練度が上がっていたから、魔力レーダーが使えたのかもなぁ。

そして考えてみたら航空機のゴーレムは気配察知とかの系統のスキルのおかげで自分のまわりの全方位の敵を察知できているし、、、

小型のレーダーを搭載したら航空機も

周辺の探知だけでなく、広域の全方位探知が可能になりました。


この航空機ゴーレム達って毎日空戦して切磋琢磨しているんだよな。

飛行時間は何万時間なんだろ。

こんな超エース級な機体を相手にして空戦するなんて敵になる国が可哀想だな。


しかもパイロットとしての経験は定期的に共有しているから、大ベテランのゴーレムパイロットを大量生産できるというチートさ。


まぁ、技量の高い万能型魔法戦士を大量生産して魔王の軍勢を蹴散らしたのはガイアでやってるから、何を今更なんだが。


人間の反応速度より早い猫型の魔物の反応速度の更に上を行ける様になってる人型ゴーレムのパイロット達ですからね。


AIの無人戦闘機とかがかなり進化しないと対応はできないだろうな。

まぁ、こちらには予知能力や直感や第六感のスキルを戦闘要員には持たせているから、それにも勝てそうだが。


あっ、ミサイル対策しなきゃだな。


(ニュータイプ+強化人間+スーパーコーディネーター+SEED能力待ち)の勇者を量産するようなものですから、

相手が可哀想ですよ。


まぁ、宇垣昌弘もレベルが低くてスキル能力が上がる前は苦労したのですが。

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