413話 アドルフ・ヒトラー②
国家社会主義ドイツ労働者党こと、ナチス党(NSDAP)は、ミュンヘンクーデターを起こす為にドイツ闘争連盟を組織した。
このミュンヘンクーデターの為に11月9日にバイエルン州、11月23日には全ドイツでのナチス党の禁止命令が出された。
だが、裁判で無罪になったルーデンドルフやレームらの幹部が『国家社会主義自由党』の名前で偽装政党を結成して1924年5月4日の総選挙で32議席の議席を勝ち取り、ドイツ人民自由党と合流して『国家社会主義自由運動』となっていた。
その後の総選挙で14議席になってしまうものの、ヒトラーさんが釈放された後の党新結成集会には4000人もの観衆が集まったほどであり、バイエルン州はヒトラーさんを恐れて2年間の演説を禁止させたほどだった。
だが、演説を禁止するとは酷いと思う。
その後は『国民社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)』は一進一退の状況になる。
ドイツ国内がハイパーインフレになっていたり、民衆が苦しんでいたらナチス党の勢力は拡大したかもしれないが、宇垣のゴーレム達はそれほど大規模に食料を輸送して売ったりしていたわけでは無いのだが、史実より多くの食料が宇垣と取引をした企業の社員の手に入り、インフレがやや収まったのも事実である。
それにインフレでも価値が減らなかった金貨や銀貨でドイツ国内で作物を買って取引先企業にサービスで届けたりもしている。
ハイパーインフレのような苦しい時に身銭で助けてこそ国家間も企業間も特別な友人関係になれるものである。
宇垣財閥は積極的に優秀な企業に対して関係を深めていった。
なにせ、こっちでは新興財閥だから、
関係は1からの出発である。
特に銃器関連企業には力を入れた。
まさか、その程度の事がこうした変化になるとは宇垣昌弘も思っても見なかった。
まぁ、本格的にナチス党が伸びるのは世界恐慌後の事。
いまだにアメリカで大儲けしているセイバーの予知能力には株価暴落の危険は察知されてはいない。
まだ先だろう。
あっ、地球の面積の70%近くをアースⅡは覆う事に成功している為、宇垣昌弘やゴーレム達の念話ネットワークも
世界の70%の地域で携帯電話のように
リアルタイムで繋がるようになっている。
1930年代前半には地球を覆うネットワーク環境になるだろう。
さて、その時が楽しみだ。
作者注、日本では残念ですがナチス党
というのが一般的なので、作者はナチス党と書いています。
作者としては『国家社会主義ドイツ労働者党』というより、少数派の意見なのですが、『民族(ドイツ)社会主義ドイツ労働者党』の翻訳の方が正しいのでは?と思っています。
ナチス党ではなく、『NSDAP党』
と書きたいと思っているので、そう書くようになるかもしれません。
ヒトラーさんは党名について「民族的 national」とは「民族全体に対する無限のあらゆるものを包む愛情、必要とあればそのために命をも投げ出すこと」、「社会主義的 sozialistische」 とは「民族同胞のための労働という倫理的義務」、「労働者 Arbeiter」とは「体を使って働かない人(金融関連のユダヤ人)」に対して「体を使って働く人」、「労働を軽視するユダヤ人に対して労働を恥じないゲルマン人」を意味すると説明しています。
一般にナチス、ナチ党、ナチス党などとは呼ばれてはいますが、略するなら
NSDAP党が正しいです。
日本では、国家社会主義ドイツ労働者党、国民社会主義ドイツ労働者党、民族社会主義ドイツ労働者党というように少なくとも3つの訳が通用しており、それぞれ少しずつニュアンスが異なってきます。
また、国粋社会主義ドイツ労働者党などとも訳されています。
そして、『ドイツ民族社会主義労働者党』とも言えると思います。
でも、向こうの日本にて優雅に暮らして人生を謳歌しているヒトラーさんを見てますからねえ。
地位が国家指導者になっちゃうと、
伝令兵として戦った経験を忘れちゃうの?と言いたくなります。
でも、作者も前に書いた事が積み重なって、ある方向に動き始めたら、その方向転換はできませんでした。
国家指導者も同じように自縄自縛になっているのかもしれません。
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