410話オランダでのヴィルヘルム2世(1928照和)

ここはオランダのバーデン。

元ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世陛下は

身体をほぐすマッサージを受けて上機嫌でした。


後にフリードリヒ3世になるフリードリヒ王子とイギリスの王女ヴィクトリアとの間に生まれたヴィルヘルム王子でしたが、逆子で難産で生まれて、後遺症があり、左半身がうまく動かせなく、平衡感覚にも難がありました。


イギリスのヴィクトリア女王を母親に持つヴィクトリア王女ですがヴィルヘルム王子に多くを求めるようになり、

王子との仲は険悪な仲になって行きました。

(産まれた王子に罪は無いのですが待望の第1王子が難産のせいで障害を持って産まれた事に罪悪感や複雑な思いを母親は持っていたのでしょうね。)


日本の大正天皇陛下と仲が良くなったのは、同じような間柄でなければわかり合えない物があるからかもしれません。

皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)も病弱でしたしね。


向こうの世界ではダンジョン産の弱いポーションのような力があるミネラルウォーターを飲み始めたのも早く、マッサージをされながら治癒魔法を使われて、平衡感覚や左半身の麻痺は徐々に良くなって健康体になっていますが、こちらの世界ではミネラルウォーターもマッサージも最近(1925年)になって始めたので、もっと早く東洋の日本のマッサージと美味しいミネラルウォーターに出会えていればと、つい陛下は思ってしまいます。

なので黄禍論を言っていたヴィルヘルム2世陛下ですが、最近はすっかり日本が好きになっていました。


まぁ、このマッサージ師が控えめな性格で健康に関しての事を言う事があるだけというのが気に入っているからでもあります。


そして、帝政復古は難しそうだとヴィルヘルム2世も思わざるを得ませんでした。

なんせ、あの世界大戦の被害は大き過ぎましたから。


自分の身体の不調を治す為に色々な事を試してきたヴィルヘルム2世ですが、1番効き目が良いのが日本人のマッサージ師のマッサージと日本産のミネラルウォーターや日本の美味しい食材を食べた結果というのも皮肉なものです。


なんで日本から親切にされるのかはわかりませんが、特に何も言って来る事無く親切にされるのですから不思議なものです。


日本の宇垣昌弘や大正上皇陛下や昭和天皇陛下が向こうの世界のヴィルヘルム2世に対して親愛の情を持っているからなのですが。


同一人物なだけに、つい親切にしてしまいます。


宇垣のゴーレム達も色々と調べたのですが、帝政復活は難しいようです。


かなりの反発がありました。


まさかこれほどとは。とゴーレム達も思うほどでしたよ、、、


このドイツでの調査の結果は日本政府や陸軍、海軍の幹部に知らされる事になり、戦争に対する考えを変化させるきっかけになります。


ですが、ドイツやロシアの皇帝がああなっているのに自分の野心で戦争を起こそうとする石原莞爾や東条英機が出る事自体が無知で無茶で愚かなんですよ。


宇垣昌弘のような人物がいたら史実の日中戦争は泥沼になっていないのにと思ってしまいますよ。


あっ、石原莞爾に対して言っているのは満州事変の事に関してです。


東條さんに関してはチャハル作戦に関してですね。

東條さんには良いところと悪いところがありますから。


史実を知っていたから救えた可能性はあったのにニコライ2世陛下を救えなかったのは残念です。

まぁ、コミンテルンもソ連も潰しますけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る