403話 銀行後始末。(1928照和日本)
史実の昭和金融恐慌を思い出して各地の銀行を調べていたゴーレム達だが、
不良債権も想定の範囲内だと判明し、ゴーレム達や官僚達はホッと一息ついていた。
宇垣銀行は日本全国の大都市に支店を作る事を決意する。
日本全国でビジネス展開をするのに銀行が必要になったからだ。
照和金融恐慌は回避できそうだ。
もっとも、あの金融恐慌が酷い事になったのは大財閥の鈴木商店が破綻した悪影響が取り付け騒ぎに拍車をかけたのだろう。
三井や住友や三菱と並んでいた鈴木が潰れたら、そりゃあ不安に思う人間は増えるだろう。
関東大震災もあったのだ。
無理も無い。
だが、それらがあって円安になった事が原因で日本の輸出産業は好調でもある。
何のかんの言って日本のGDPは戦争で爆撃されるまで伸び続ける。
今の日本は宇垣が動いて向こう側の日本に輸出して世界に輸出しているから余計に輸出は好調だ。
それに中国からお金を持って帰国した企業や個人が日本国内で投資を始めたし。
これらがあったから銀行は再編成で
何とか済んだのだ。
危険だった鈴木商店だって傘下の子会社は失ったものもあるが債務の返済の見込みができつつある。
まぁ、史実でも有名無実化していたとはいえ、鈴木商店は潰れずに済んでいるくらいだしな。
東京府も復興が進んで豊かになっているし、新聞も『信じられない経済復興!東京に賑わい戻る!!』と書き立てて写真を一面に載せている。
まぁ、なんといっても超巨大な飛行船の『天の鳥船Ⅱ』が日本国中を飛行して日本の飛行船技術は世界一だと宣伝したのが大きい。
それも何隻も飛んでいるのだから宣伝効果は抜群である。
なんせ全長700mの巨体だ。
宇垣昌弘だって見惚れているくらいなのだから。
『天の鳥船Ⅱ』を見ると日本は凄い。日本には余裕があると思えてくるのである。
自動車の輸出や国内製造も好調だし。
とはいえ、円安の方が何かと輸出や経済成長には有利だから日本は金解禁はせずに円を安い状態で保っている。
資源は日本国内でほぼ手に入れられるからデメリットがない。
金は大量にあるから困らないのだが、
、、
何せ錬金工場で作れるし。
宇垣商事も日本の綿製品輸出に一役かっている。
綿製品の肌触りを良くした高級商品を
輸出して高級路線のシェアを伸ばしている。
この商品は保存魔法のおかげで1年間は肌触りの良さを維持してくれるし、頑丈でもある。
特にジーンズは好評だ。
まぁ、今の時代のジーンズよりも、
遥かに出来が良いのだから売れて当然だが。
バイク用品メーカーのコミネさんありがとう。
真似をさせてもらってます。
令和に売られているコミネ用品の真似をしているのだから、売れて当然だろう。
これらの綿製品の優れたファッション製は最近の日本製品って良いねと欧州やアメリカなどの世界中で見直されるきっかけになっていく。
そして買われて、お得なのに品質が良く長持ちする事からファンが増えていく。
メイドインジャパンのイメージアップができ始めてきたのは非常に良い影響をもたらすのだった。
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