402話 第一次世界大戦の知られざる真実
6000万人が死んだとも言われる第一次世界大戦。
インドからも100万人以上が動員されて
欧州で戦わされています。
アフリカ人も兵士として動員されています。
そして傷ついてもろくに治療は受けられませんでした。
すべて、白人が優先でした、、、
おそらく第一次世界大戦の映画が取られても大勢のインド兵士が死ぬ映画は
作られる事は無いでしょう。
インドが作るしかありません。
そうして、大勢のインド人兵士が死んでいる事実は一般には広まりません。
100万人以上が戦わさせられているのにです。
そしてイギリスは世界大戦に派兵すれば相応の自治を許可すると約束した癖に知らんぷりをして新たに中国に3個師団を派兵せよと言って来ました。
そして、国際租界とフランス租界以外のすべての上海を占領せよ。
『占領地はインドの領土(インド租界)にして良い。』『すべての中国人は敵とみなして掃討せよ。』
との文章が付いていました。
これはインドにとっても悪いばかりの
話ではありません。
得る物の無かった世界大戦への派兵に比べれば、ずっとマシです。
上海を手に入れれば相応の税収も期待できるでしょう。阿片も中国人に売れるでしょうし。
フランス租界では阿片は普通に中国人に売られていました。
上海で大量に阿片を売れば大儲けできるでしょう。
インドは派兵を決意しました。
イギリスにゴリ押しされたら断れませんし。
それにリスクはありますがリターンも大きそうです。
インドは派兵の準備を開始します。
英米は本気で激怒していました。
2度と大火事を起こさせないように租界のまわりをインド租界で覆う事を決意しました。
そこから中国人を取り除けばあの様な大惨事は防げるでしょう。
中国共産党が力を持っている武漢などの都市に対する砲撃も考えています。
イギリスはモニター艦のエレバスとテラーを長江に派遣する事に決定しました。
このエレバスとテラーは7200トンの喫水が浅い船体に戦艦の38.1cm連装砲塔を搭載し、10cm砲8門、対空砲や機銃を搭載した船でした。
沿岸まで接近して敵の要塞砲の射程外から砲撃する事を目的にしていました。
このような船は他にもあったのですが売却されており、イギリスに残っていたのはこの2隻のみでした。
このエレバスのようなモニター艦の建造もイギリスやアメリカは考え始めます。
英米は、あの時上海に戦艦があったら、放火された時犯人が逃げたあたりに撃ちたかったんでしょうね。
気持ちはわかります。
日本は北京から大使館を無くそうと
思いました。
北京は海から遠すぎます。
義和団の乱のような事はごめんです。
北京大使館と南京領事館を閉鎖するのか存続させるのか、外務省で議論がされています。
海の近くで軍艦を停泊させていれば避難させ易い、北京の近くの天津と、
南京の近くの上海に移転するという名目で閉鎖する方向で議論は進みつつあります。
さすがに数千の暴徒に襲われては領事館もひとたまりもないと外務省も思い知ったのでしょう。
南京に派遣されて殺されたのは親中派の外務官僚でした。
皮肉なものです。
だからゴーレムは1人も守りについていませんでした。
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