392話 アメリカとイギリスの英雄達(1927照和)

さて、忘れてはいけないのは南京において140名ほどのアメリカ人とイギリス人が中国軍に人質にされ、返還をアメリカとイギリスが要求しましたが中国軍は拒絶します。


その人達を取り戻す為にイギリスとアメリカと日本が砲撃し、中国軍に捕らわれていた人達が無惨な姿で発見されたという事です。

少女も女性も集団に酷い目にあわされ、男達は見るも無惨な姿になっています。殴る蹴るの暴行をされ、生きてはいますが無傷で無事な人間は1人もいませんでした、、、


アメリカとイギリスの陸戦隊の兵士達は激怒したのですが日本のゴーレム達や日本に守られた避難民達も、その姿を見て絶句していました。

すべての軍艦から担架が運ばれて歩くのも難しい人達を担架に乗せて運びます。


そして暴徒は中国人に対してもやりたい放題の事をしていたようでした。

南京で大虐殺があったと言われて当然の状況です。


この時に日本領事館周辺にあった暴徒の遺体を確認すると兵士のような体格の暴徒や子どもや老人が武器や爆発物を隠し持っており、民間人に偽装した計画的な襲撃犯だという事が明らかになったのでした。


どうりで『日米英帝国主義打倒!』なんてスローガンを叫んでいたはずです。


日本のゴーレム達は可能な限りの死体を鑑定しつつチェックしていきました。

銃や手榴弾などはソ連製の物ばかりでした。安価なブローニングの小型拳銃も多かったです。

アメリカ製のコルトM1911拳銃などもありました。これはソ連国内でも広く出回っていたようです。


アメリカ&イギリス兵は南京城内のあまりの酷さに驚いていました。


正直に言えば、日本の駆逐艦の正確な砲撃の援護砲撃にはかなり助けられました。

いや、領事館に当てずに周辺に砲撃してくれたのだから100点の出来栄えです。

やや離れた所に砲撃して微調整して、この出来ですから、さすがは帝国海軍ですね。

第24駆逐戦隊はこの事を誇りに思うようになります。

そして逸早く新型駆逐艦を受領する名誉も得られるのでした。



さて、イギリスとアメリカは中華民国は想像以上に治安が悪いと思い知り、

軍艦に積む小銃を増やし、海兵隊のような陸戦のプロ達の搭乗も増やすようになります。

艦内の重要な場所の警備などは海兵隊の仕事ですから。軍艦には少人数ですが海兵隊員達が乗っていますので、中国周辺の軍艦のみ、海兵隊の人数が増えます。


それは帝国海軍も同じように考え始めました。


正直に言えば新鋭ゴーレム巡洋艦の『四万十』と『玉川』がいなかったのが残念です。

正確な砲撃で暴徒どもを吹き飛ばす事ができたのですが。


ともあれ、今回の南京事件のおかげで

イギリス海軍やアメリカ海軍の軍艦との協力関係が現場で築き易くなって、

話が早く進むようになったのは良かったです。

中国軍を相手にして、共に血を流して戦った戦友意識が現場で芽生えると、

現場で動き易くなりますからね。


困った時に助けるのは何よりの財産になるんですよ。


彼らアメリカとイギリスの陸戦隊の英雄達も祖国で英雄視され勲章が送られます。

数百名で城内に突入して人質を救おうとしたのだから当然ですが。

その中には駆逐艦の日本兵90名が参加しています。

英米日の連合軍と言えるでしょう。

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