387話 蒋介石の南京虐殺③(1927照和)
もちろん、各国としても領事館の人間を南京から避難させたいのですが、南京は長江沿いから避難した人が集まる可能性のある上、上海以上の中国一の大都市であり、中国国内に居るかもしれない各国の人が最後に助けを求めるのは各国の領事館です。
なので各国としても中国一の大都市の南京の領事館の閉鎖には中々踏み切れません。
大多数の婦女子は日本のおかげで避難できたものの、各国の領事館では護衛の警察官や武官達と領事が残っている様子でした。
日本は、『駆逐艦4隻が残っています。
150名の護衛兵と一緒に脱出する選択肢もあります。
中国兵に襲われたら日本領事館かどこかに立てこもりましょう。』
と、各国の領事館に訴えていました。
おそらく、現在の南京の各国の領事館の中で一番兵隊の数が多いのは日本領事館です。
他の領事館の警官や武官の数は50名にも満たない数です。
当時の巡洋艦や駆逐艦にはそれほど多くの小銃は搭載していません。30丁くらいが精々でしょう。
四万十より少し小さい古鷹の乗員は639名ですし、史実の海軍陸戦隊は駆逐艦4隻から10名しか派遣できていません。
四万十と玉川で300名ずつ600名分の武装を持っていたというのが異例な事がよくわかります。
その頃、第24駆逐隊では南京周辺の精密な地図を元に砲撃による支援の計画が準備されていました。
『中国の軍隊は奉天派も国民党軍もろくでもない連中を軍に入れて人数を増やしていますから軍規は期待できません。漢口でも将軍直属の部下が略奪をしていますし。
なので、蒋介石軍が入城したら、絶対に暴れ始めます。
領事館を守っている兵を守る為にも、
駆逐艦の砲撃の支援が絶対に必要です。』とゴーレム兵は力説して説得しています。
その頃、南京近くの河岸には各国の軍艦が集まりつつありました。
軽巡は2隻ですが駆逐艦は10隻近く、
砲艦も多数が集まってきました。
みな、『南京エクソダス』を知っているようで日本の駆逐艦には感謝の言葉が立て続けに入電してきました。
各国の軍艦の兵士達から手を振られて駆逐艦『檜』の皆も嬉しそうです。
日本は『友軍の来訪は心強し。日本は共に戦う準備完了。』と伝え、『各国の領事館に残っている最後の人達を護衛する為に150名が日本領事館に籠城中。蒋介石軍が入城する前に避難を行われたし。』と伝えました。
張宗昌ら直魯連合軍は最後の数日間に中国人達から略奪をして洗いざらい奪って荒らして逃げ去っていきました。
南京は中国で1番の大都市であり、税収もかなり期待できるのに逃げるなんて信じられません。
蒋介石の北伐軍の程潜率いる部隊が南京に入城してきました。
各国の領事館の避難は間に合いませんでした。
(各国の領事館は中国をよく知っているので領事館の閉鎖を求めていたのですが本国からの許可が中々出ない様子です。)
最初の何日かはおとなしくしていた北伐軍ですが、「華俄一家」(「ソ連と中国は一家である」という意味、共産党のスローガン)「日英帝国主義打倒」を連呼するなど反帝国主義を叫ぶ軍人や民衆の一部が外国の領事館や外国人居留地、中国人の富豪の屋敷などを襲撃して殺人、暴行、略奪、破壊などを行いだしました。
日本の駆逐艦にも銃弾が飛んで来ました。
そして、後で判明したのですが、イギリス3人、アメリカ合衆国1人、イタリア1人、デンマーク1人の死者、2人の行方不明者がこの時点で出ていた様子です。
その後、フランス人宣教師2名が殺害され、アメリカ人で金陵大学副校長イーゼーウィリアム博士も殺害されました。
そのうちの1人は頭髪からヒゲ、陰毛まで焼かれ、大腿部を切断されました。
婦人も陵辱されています。
蒋介石軍の虐殺は噂として各国の軍艦に知らされました。
史実の日本人避難民が受けた強姦や暴行は無くす事ができたのですが痛ましい限りです。
3月24日には南京や周辺地域に在留していたイギリス人18人アメリカ人130人などの多数の人々が蒋介石軍に捕えられてしまいました。
イギリスとアメリカ両海軍が引き渡しを要求したが中国軍は拒絶しました。
イギリス海軍とアメリカ海軍は威嚇する為、南京城内に砲撃を開始し、200発もの砲弾が打ち込まれました。
そして陸戦隊を投入して捕らえられた
国民を取り返そうとしました。
日本の檜達第24駆逐隊も事前に聞いていた米英の砲撃目標に砲撃を行い100発の砲弾を領事館近くに撃ち込み援護砲撃しました。
領事館周辺に押し寄せている暴徒に砲撃を打ち込む事でようやく略奪していた暴徒達を蹴散らす事が出来ました。
南京エクソダスと兵士達の屈強さは南京城内でも評判になっており、日本領事館は領事館内に150名のゴーレム兵士を配置して領事館を守らせていましたが、彼らは100名ほどの各国の助けを求めて来た避難民を保護して籠城しており、避難民を守り抜き生き延びる事に成功しました。
英米の陸戦隊に日本の海軍陸戦隊も参加し、彼らを助け出します。
彼らは150名の英雄と呼ばれて助けた各国から勲章や感謝状を送られます。
喜びも束の間、、、
人質になっていた人達が発見されましたが大勢が拷問されたり強姦されたり、酷い有り様で発見されてしまいました、、、
そして他の領事館の人達も無惨な姿で発見され始めます。
南京周辺も含めるとなると各国の居留民の急速な避難は難しかったのでしょう。
被害者が大勢出たのは本当に残念です。
この頃の中国は荒れており外国人と中国人の犠牲者の総人数は不明です。
史実では陸戦隊の兵士は少なかったので、尼崎事件のような虐殺事件にならないように、無抵抗で婦女子を乱暴され、男子は殴る蹴るの暴行され、領事館内部のすべてを略奪され、日本政府は『我が国の在留婦女子に陵辱されたる者は1人も無し。』と大嘘を発表し、中国の横暴を伝えようとした大会の開催を政府が妨害しています。
国際法で認められていますが、領事館内は日本国の領土です。
門を守る土嚢をそのままにして、入ってこようとする中国兵士は偽物の兵士だと断定して威嚇射撃し、入ってきたら撃ち殺して徹底的に戦うべきでした。
銃弾が尽きたら銃剣で。
銃剣や刀が折れたら最後まで暴れて
死体の山を築いてやるべきでした。
中国というのはそういう国なのです。
覚悟無き者は中国に行ってはいけません。
避難してくる自国民を守ろうとして残っていた各国の領事館の人達は日本兵達に感謝して『ありがとう感謝します。』と言ってくれた人達なだけに、アメリカやイギリスの領事館すら襲撃され中の人達が拷問され殺害された事は大きな衝撃でした。
日本の領事館のように暴徒が押し寄せて守りきれなかったのでしょう。
日本の領事館に避難して来た小国の領事館の人達が生き残れたのは皮肉なものです。
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