374話 宇垣昌弘達に精霊猫がプレゼントされる。

そういえば、宇垣昌弘は魔王を倒した瞬間にイレギュラーな事態が起きていたので、魔王を倒したご褒美を貰っていませんでした。


宇垣昌弘には影武者分身体の①②③がいましたが、彼等も精霊猫の可愛さにはメロメロになっており、女神様に精霊猫を皆にくださいとお願いする事にしました。

①号はガイアの女神様から。

②号は昭和の女神様から。

③号は照和の女神様から貰おうと思っています。(いや、思っていました。)



ここは女神様の居る、精霊猫達の楽園の入り口。

ここまで案内してくれた天使の偉い人の大天使ですら中に入る権限は持っていません。

宇垣昌弘は精霊猫のパートナーなので

ここまでは入る事が許されています。


天使の彼女は猫ちゃんを見たくてチラチラとこちらを見てきますが、精霊猫ちゃんは知らんぷりして昌弘が着ているジャンバーの懐に入ってくつろいでいます。

このジャンバーはフードもあり、ぶかぶかな作りなのですが、懐を動きまわれるようになっていて精霊猫にとっては快適な作りになっています。


①②③号と一緒に門をくぐると、その先は無数の花が咲き乱れ、無数の精霊猫が遊ぶ楽園でした。


昌弘の精霊猫ちゃんは、いつでも転移して帰れます。

昌弘の猫ちゃんも仲間達の所に飛んでいき戯れています。


『妾は、この子達に命令はせぬ。

頼み込むがいいであろう。』

と女神様。

「ぐぬぬ」と言いたくなりますが、

それが精霊猫ですからねぇ。

女神様の命令でも意にそぐわないと聞こえないふりをしますし、命令は聞きません。


居心地のいい楽園から離れて、人間世界で暮らさないか?と言うのは気が引けます。


そうして、どう言おうか迷っていると

昌弘の猫ちゃんが仲間を連れて戻ってきました。


あれ?4精霊で?


それぞれの猫ちゃんは①②③号が気に入った様子。


女神様の顔がショックで「ガーン」って漫画顔になっていました。


これは後で知ったのですが、

魔王を倒した勇者が何も褒美を貰っていない上、女神様が偉そうに『頼み込め』と言った事が引き金になったとか。


不出来な女神の尻拭いを猫ちゃん達がしたというわけですね。


人に懐かない精霊猫が4精霊も人と暮らすってのは前代未聞の出来事です。


まぁ、宇垣昌弘が魔王を倒した勇者のハイヒューマンだから特別なのでしょうが。


別にこの子達は常に昌弘達と一緒にいるわけじゃないですし、時空別荘内を遊び場にしてるって感じです。


そして、時空別荘空間の昌弘のログハウスが巨大化して25m×25mの大きさになり、直径10mの円形ベッドが置かれて、その上で精霊猫達がはしゃぐようになりました。

そこは遊び場らしく、昭和&照和の女神様の精霊猫達も訪れて遊ぶようになるのでした。


そして精霊猫達の幸運の効果が様々な幸運を日本にもたらすのでした。


古今未曾有の好景気なんて言われるようにもなります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る